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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜イゾレ・エ・オレーナ編〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)


昼飯に1kgの肉+ポテトを平らげまして、ホテルに一旦戻り、身支度を整えて、トスカーナと言えば‥なキャンティ・クラッシコの生産者‥イゾレ・エ・オレーナに向います。イゾレ・エ・オレーナもトスカーナを訪れるのであれば‥絶対に訪問しておきたかった生産者なのです。

今回は、ひとり旅ということもあり、車に乗るつもりはなかったので、先方指定のバス亭で待ち合わせ‥アジェンダまで送迎していただくことになりました。(感謝)

バスはサンタ・マリア・ノヴェッラの駅近くのSITAのバス停からとなります。13時50分発、14時37分着で、TAVARNELLE VAL DI PESAという駅で降りなければなりません。(ちなみに‥SITAのバス停は、野良Wi-Fi電波わんさかございます)

一応、時刻表には、どこのバス停に止まるか‥なども明記してあったのですが、電車と違い‥バスって、乗降客が居なければ‥止まりもしないような可能性もあるもんで‥バスの運転手さんに‥

西野嘉高「TAVARNELLE VAL DI PESAで降りたいから、着いたら教えてね」

と英語で言うてはみたものの‥イタリア語でなんちゃら‥言われまして。まぁなんとかなるだろう。外はどしゃぶりに近い雨‥田舎になるにつれ霧が大変なことになってきました。

5つ目だったか、6つ目‥街の入口にTAVARNELLE VAL DI PESAの看板がありまして‥

西野嘉高「ここでええのん?」

とドライバーさんに聞きましたら、なんか勝手に降りろ‥みたいなポーズ。まぁ、しゃーない‥どーにかなるだろう。

各バス停には、予定よりも5分以上早く着いていたのですが、定刻まで待つ‥なんてことはないんですね。誰もいなければ‥サッさと出発して行きます。

で‥パス亭にひとりぼっち‥。


右を見ても‥


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左を見ても‥


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霧の中‥たまに車は通りますが‥

だ‥だ‥大丈夫か?俺?

そうだ‥携帯番号聞いてたの忘れてた‥。

で、奥様のマルタさんの携帯に連絡。

無事迎えに来ていただきました。

ちなみに‥車はフィアットです。

車はどんどん山道に入ります。

まぁとても、自分で運転する自信はないような道。

細い道の割には、スピード出すんですね。

しかも霧で、10m先が見えない‥。

途中、畑も拝見しましたが‥

所詮は、ボウズ。しかも霧‥写真は取ってません。

さて、アジェンダに到着。

近年新築されたそうで、とても綺麗。

オフィスには、数名のスタッフさんが仕事をされていましたが、年末から、電話もファックスもネットも繋がらないそうでアタフタされてました。

携帯番号聞いててよかったわ。

さて、醸造設備を見学します。


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収穫した葡萄は、この滑り台を使って、上から下へと‥。


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結構な数‥大きさの発酵タンクがならびます。


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そう、奥にあるのは、木製の発酵ダル。


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ピカピカで衛生的。


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びっくりするほど綺麗な設備。


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ボトリングマシンだったと思います。


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出荷を待つワイン達。


では熟成庫へ。


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うわー広いし‥。

セラーマスターさんが、樽をゴロンゴロンしてました。


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セラーの奥には、ガレストロな土壌が見えるようになってます。


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瓶熟成中。

まぁとにかく最新の設備で、とても綺麗ですね。

奥様のマルタさん曰く‥「稼いだ金は、このアジェンダと畑に消えたわ‥」どこの生産者の奥様も同じ悩みを持ってらっしゃるようです。

では、テイスティグルームに行きましょう。


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テイスティグルームには、オーナーであるパオロさんが、熟成中の樽の違いなどを確認するためのサンプルボトルが並んでました。


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色んな条件の違うサンプルを飲み比べて、ベストな方向へ導く‥重要な仕事ですね。


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ちゃんとメモも取ってました。


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外は霧で全く何も見えません。


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ほら。


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オーナーのパオロさん自ら抜栓してくれました。


昨年は、初めて来日されましたが、東京だけ‥今年も来日されるかも?ぜひ関西に来てね‥。


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とても仲のいいご夫婦。


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一通りテイスティングいたしました。


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奥様マルタさんと、パオロさんの二人掛かりで丁寧に説明してくれます。

イゾレ・エ・オレーナのワイン達、やっぱり旨いですね。シラーやカベルネもありますが、共通の酸‥なスタイルを感じ取れます。

こちらの実務的な、深い話はメルマガで‥となりますが、やっぱり‥今‥一番キャンティ・クラッシコらしい、キャンティ・クラッシコを造る生産者のひとつではないかな?と思います。

このご夫婦にもほんとお世話になりましたわ。

奥様のマルタさんも大の親日家‥息子さんは、空手だか柔道だかもやってらっしゃるそうで、マルタさんは、過去5回も来日されています。

帰りには超貴重なワインを頂いてしまいましたが‥これもワイン会でね。

とても充実した訪問となりました。

さて、帰りもバスの時間を確認して、マルタさんにバス停まで送ってもらいました。さらに霧が深くなり、パス亭周辺ですら、何も見えない感じ。雨もザーザー降ってまして、バスが車でマルタさんの車で待機‥。

無事バスに乗りフィレンツェに帰ったのでありました。





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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その3〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)

朝からフィレンツェを散策すること‥数時間‥さすがに腹が減りました。まぁ実は、フィレンツェに着いた夜と、この朝の散歩で、色んなリストランテ(トラットリア)のメニューも見ながら歩いたんですけどね‥ほとんど同じやね。

さて‥昼飯は、ぜひ喰いたいと思っていた‥

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナで有名なこちらにしました。


Trattoria Mario
http://trattoria-mario.com/



大きな地図で見る


まぁ、地球の歩き方にも載ってる有名店ですが、昼間しか開いていない潔さ‥冷凍の食材を使ってない理由は‥冷凍庫がないから‥という潔さがよろしいですね。


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12時に開店。すぐに地元の人で一杯になる‥との情報でしたが‥その通り。観光客30%、ジモピー70%ですぐに満席。

それほど大きくない正方形のテーブルに、ひとり客は確実に相席となります。もちろん、西野嘉高も相席。メニューは壁に貼ってあると‥こちらの息子さんらしい城島選手に似たお兄さんに言われました。

頼んだのは、カラフェの赤ワインと、コンガス‥そしてビステッカ・アッラ・フィオレンティーナです。


城島さん「食べれるかなぁ‥」

西野嘉高「食べれるやろぉ〜」

城島さん「かなり大きいよ‥」

西野嘉高「俺より大きい‥?」


と申しましたら笑ってました。

まぁこれ以外注文するわけでもなく‥なんだかジモピーなテーブルに座ってましたら‥城島さんが、焼く前のお肉を持って来てくれました。


城島さん「これで1kgやけど‥?」

西野嘉高「俺は100kgやで。」


どうやら、西野嘉高と城島さんはコンビが組めるほど相性が良さそうです。


西野嘉高の前に座っているのは、30歳になるかならないか‥な、なぜかAMGの帽子をかぶったイタリアのお兄さん。西野嘉高の左手に座るのは、70歳は越えているであろうおじいさん。

隣のテーブル(総相席)には、ひとり‥ごちゃごちゃ言うおじさんがいらっしゃいまして、とても活気のあるお店。

西野嘉高は、赤ワインをチビリチビリと飲みながらお肉が焼けるのを待ちます。

お向かいのお兄さんと、左のおじいさんには、パスタがやってきました。いわゆる昼の定食を頼んだようで‥ジモピーさん達は、みんな日替わり定食。

パスタは二種類選べるようで、ペンネのクリームソースっぽいのを食べてました。セコンドには、お向かいのお兄さんは、牛肉を赤ワインで煮込んだらしもの‥左のおじいさんは、鶏の骨付きのもも肉を唐揚げにしたものです。

さて‥西野嘉高のビステッカはなかなか焼けないようです。

うんうん、じっくり焼くんですね‥はい、わかります。

とそこへ‥左のおじいさんが‥


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おじいさん「なぁなぁ‥」

西野嘉高 「はい?」

おじいさん「これ、ちょっとつまみ〜や。」

と、チキンの付け合わせのポテト(マクドナルドのフライドポテトみたいなやつ)を、差し出します。


西野嘉高 「おおきに。では、ちょっともらいますね‥」

優しいおじいさんですね。

さて‥いよいよ、ビステッカが来ましたよーっと♪


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おおおお、さすが1kgだと大きいですね。ちょっと画像では1kgには見えないかもしれませんが‥。さぁ、これから戦闘開始です。ここまで大見得切って、食べ残すなど‥西野嘉高の辞書にございませんからね‥。

肉はやや固めですが、嫌いじゃない。それほどガツンとした塩分でもなく程良い。レモンをかけるのもとてもいいですね。テーブルにオリーブオイルがなかったので、そのまんま食べる食べる‥。

とそこへ‥左のおじいさんが‥


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おじいさん「なぁなぁ‥」

西野嘉高 「はい?」

おじいさん「もうちょっと食べ〜や。」

ほんと、優しいおじいさんです。


さすがに1kgとなると、いくら食べても減りません。骨の周りは、ちょっと筋で固いですしね‥。咀嚼の回数が多いので顎が痛くなりそうです。

とそこへ‥左のおじいさんが‥


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おじいさん「なぁなぁ‥」

西野嘉高 「はい?」

おじいさん「肉ばっかりやったら飽きるやろ?もうちょっと食べ〜や」


お肉を食べるの精一杯だったのですが‥これを断ることは日本とイタリアの国際問題にもなりかねませんので、ありがたく頂戴いたしました。

そんなこんなで‥


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完食!

もう喰えません。

ほら、右手のパンも端っこしか食べてないでしょ。

いやー満腹、満腹。

やっぱり、肉喰うと‥喰ったー!とう気分ですね‥。


とそこへ‥左のおじいさんが‥


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おじいさん「なぁなぁ‥」

西野嘉高 「はい?」

おじいさん「俺‥ポテト嫌いやねん‥全部食べて〜な。」

西野嘉高 (嫌いやったんかよーっ!)


ありがたく頂戴いたしました‥^^;


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そう、この写真。おじいさんの皿にはポテトないでしょ‥

だって、俺が全部喰わされてんもん‥

しかも、チキンも食べ残しとる‥。


さぁ‥腹も一杯になったし‥バスに乗って‥いざ、ワイナリーへっ!!




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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その2〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)


ということで、パニーニと中華料理で腹を満たした初日のフィレンツェの夜は、テレビでシュワちゃんの映画をイタリア語吹き替え版で眺めて就寝いたしました。いよいよ三社目の訪問ですが、14時台のバスに乗ってバス亭での待ち合わせ。ということで、朝は、フィレンツェを歩きます。

ちなみに‥朝一は曇りでしたが‥やっぱり雨です。


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ドーモ。


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ドーモ。


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路地。


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どこかわすれた。


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ででーん。


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チンコ。

ちなみに‥女性のは、黒い葉っぱみたいなので股間が隠されてました。


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ウッフィーあたりの路地だったと思う。


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なんとかいう広場。


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なんとか言う広場の近く。


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ポンテ・ヴェッキオ。

高級なIHレストランがあるわけではない。

宝石商が並ぶとかって‥

どれもこれも、うさんくさいだけです。

大和川が見渡せます。

雨‥ということもあり、大和川よりも汚い水質。


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反対側。


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ポンテ・ヴェッキオを渡ったあたり。


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同様。


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イノシシ。


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広場。


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広場。


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ドーモ。


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フィレンツェの御堂筋‥ブランド街。

さすがに、バックパッカーのナリでは入る気もしません。

確かブルガリからみた風景。


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ティファニーの角を入った路地二軒目に、セッテ・ポンティのモレッティ氏がオーナーの靴店。やっぱりアルファンゴと、カーシューも売ってた。

買おうかなぁ‥と思ったけど‥買うなら、モレッティ氏の口利きしてもらわんと‥損やしね。(おっと損得勘定‥)


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路地。


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フェラーリショップ。

ローマの空港にもありました。


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Enoteca Alessi
http://www.enotecaalessi.it/


超有名ですね。日本人のマリコさんが働いております。合言葉を言うたので、(こっそり)チョコレートくれました。

地下のセラーは州別になってまして、レアなスーパートスカーナほど日本の方が安いですし、基本的にちょっとお値段高めです。ただし、ちょこちょこ‥白の古酒なんかもあり、日本では買えないものもチラホラ‥。またマグナムとかは、買ってもいいかな?と思える値段でしたが、持って帰るのはちょっとね。日本にも配送してくれるそうです。(コンチェルトの86のマグナムは安かったです)

まぁ大阪と変わらんですね。

大阪よりも治安がいいとも言えます。

唯一‥不穏な雰囲気だったのは、アカデミア美術館と捨て子養育院美術館の間の広場ぐらいでしょうか‥。雨だったこともあり、ジプシーさん達が雨宿り‥。なんか酒に酔って独り言を大声で話すオッサンの演説が延々と続きます。

ジブシーさん達と、オッサン以外は西野嘉高しか居なかったのですが、西野嘉高も一緒に雨宿り‥。

囲まれちゃの?

うんうん‥

ブログにネタにするから囲んじゃってもいいんだよぉ♪

誰も、近づいてくれませんでした‥。

もうちょっとイジって欲しかったんですが‥。

さて、イタリアの困ったところは、道が悪いですね。数々のマエストロを抱えるお国ですが、「道路を舗装するマエストロ」はいないようです。

だいたい、大阪の名所に当てはめると‥あとは簡単。

すぐに道は覚えれます。

四日間で、中心部の路地という路地を歩いたような気がします。

さて‥14時台のバスだしね‥そろそろ昼飯でも喰っておきますか‥。






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