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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜テヌータ・ディ・トリノーロ編 - その3〜 [趣味はワインで仕事もワイン...]

2010年1月7日(木)


畑や醸造設備などを拝見した後は、鬼の居ぬ間に‥フランケッティ氏のプラベートストックが眠る‥というセラーに案内していただきました。


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外側をぐるりなスチールの棚には、ほとんどボルドーワインが眠っています。


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一部、イタリアの他の生産者のワインや、ブルゴーニュもあったような気がしますが、ほとんどボルドーです。やはり右岸が多いような気がしました。


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きちんと管理されています。


で‥その周りのスチール製の棚ではない真ん中には、スチール製のカゴに、テヌータ・ディ・トリノーロのストックが眠っています。個人用‥プライベートストックとは思えない数ですが‥結構なペースで定期的に試飲を繰り返しているそうで、あくまでも非売品‥。

パラッツィは、全3ビンテージが潤沢に在庫されていましたし、テヌータ・ディ・トリノーロは、フルボトルからダブルマグナムを含め全ビンテージ。


もちろんレ・クーポレは、トリノーロの前身‥1995年、1996年もストックがあります。


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パッソピッシャーロもありますよ。


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はい、ここからは、画像のみでお楽しみ下さい。説明はメルマガです。

見る人が見れば‥わかります。

写真映りが悪いのは‥西野嘉高の手が震えていたからです。



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ワインを見て、射精しそうになったのは初めてです。


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トイレに行きました。


見てはいけないものを見てしまったようです。


お次ぎはテイスティングですよ。





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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜テヌータ・ディ・トリノーロ編 - その2〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月7日(木)


ということで‥テヌータ・ディ・トリノーロの畑を見て回った後は、醸造の方を拝見に、最初に車を止めた醸造所に戻ってきました。


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はい、ここですよ。


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ちゃんと看板がありました。


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発酵用のステンレスタンク。これまでの生産者よりも小さく、数が多いのは、品種・区画ごとに発酵・醸造をしてるからなんですね。


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次の部屋は、暖かい‥。バリックの中でマロラクティック発酵中でした。


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これらのバリックが、2009年度のテヌータ・ディ・トリノーロの総数です。


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こんな温度です。


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何だったかな‥。(覚えとけよ‥)


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これはボトリングマシンですね。


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おーっと、トリノーロのオリーブオイル発見。自家消費用で、販売はされていません。


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セメントタンクの熟成層です。


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2008年のレ・クーポレですね。


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なんか小さなタンクですが‥ビアンコと書いてますが‥何か?

リリースされるかどうか知りませんが‥。


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セメントタンク(小さめ)に入ってる2008年のテヌータ・ディ・トリノーロもありました。


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右側の10数樽は、実験用の樽。

左奥の楕円形の樽など、様々な熟成方法を模索されているようです。


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ちなみに‥シチリアのパッソピッシャーロでは、この樽が主流だとか。


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フランケッティ氏の実験樽。

何が入ってるかは本人しか知らない。


で、実は、フランケッティ氏はあいにくいらっしゃらなかったんですよねぇ。会いたかったなぁ。

でも、ご本人のいない内に‥フランケッティ氏の個人的な熟成セラーに入ってしまいますよ!



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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜テヌータ・ディ・トリノーロ編 - その1〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月7日(木)


さて‥いよいよ明日は帰国…実質の最終日は、最後の生産者であるテヌータ・ディ・トリノーロの訪問です。これまでの三社は、西野嘉高自力での訪問でしたが、トリノーロの関しましては、フィレンツェに在住されている、日本人ワイン商であるH氏が連れて行ってくれることになりました。もちろん、H氏はトリノーロのエージェントでもあります。待ち合わせは、大和川アルノ川の近くに朝9時集合です。


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フィレンツェでの四日間‥この日は一番の天気でした。ずーっと雨でしたからね。


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なんだか朝焼けが綺麗だなぁ。

そうこうしている内にH氏と合流。H氏の愛車はボルボでした。

では、これから高速を飛ばして、一路サルテアーノへ‥二時間の旅です。



大きな地図で見る


今回は、シエナにもモンタルチーノにも、モンテプルチアーノにも行きませんでしたが、さらに南に位置します。サルテアーノではありますが、サルテアーノの街をさらに丘を、山を上がったり下がったり‥なんだかんだとやっぱり二時間ですね。


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トリノーロはこっち。


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門がありますが‥門の先に何も見えませんけどね。


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ピンポーン♪


門が開いてから数分でトリノーロのアジェンダに到着しました。


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ここで、広報のエレナ嬢とご挨拶をして、エレナ嬢の車で、畑を見学に行きます。

さて、このエレナ嬢‥H氏も初見というほどの新人さん‥まだトリノーロで勤め出してまだ半年ちょいぐらいでしょうか?そんなエレナ嬢の経歴を聞きますと、様々な生産者で働いてきた模様‥で、トリノーロの前は‥


エレナ嬢「テヌータ・セッテ・ポンティに居たのよ‥」

西野嘉高「えーっ!4日に行ってきたばっかりやん。」

エレナ嬢「あら、そうなの?」


まてよ‥実は、昨年はステファノは来日していないんですよね。毎年来てたのに‥

ここから回想シーン始まり。

西野嘉高 「あれ、今年はステファノ‥日本に来ないの?」

ステファノ「いやー実は、新しいスタッフが入ってねぇ。

      彼女が日本に行く予定だったんだが‥

      突然、辞めてしまってね‥。」

ここまで回想シーン。

これで繋がった!

西野嘉高「もちろん、セッテ・ポンティのステファノ・マッジーニ知ってるよね?」

エレナ嬢「もちろん!」

西野嘉高「なんか、去年、日本に行くはずやった女の子が急に辞めたとか言うてたで‥」

エレナ嬢「(テヘっとハニカミながら‥)それ私で〜す♪」

西野嘉高「お前かよっ!(早々、突っ込みどころ満載やわ‥。でも可愛いから許す。)」


さて‥畑を拝見に行きましょう。深い話はメルマガですよ。


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こちらは剪定後です。太い幹から一本だけでてますね。順次剪定を初めてました。


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こちらは剪定前。この樹の場合なら‥どれを残すのでしょうか?


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はい。これがチェザネーゼ・ダフィーレの畑です。

侵入を試みましたが、なぜかチェザネーゼ・ダフィーレの畑だけ‥入れなかった‥涙。


では‥畑を一通り拝見しましたので、醸造の方‥見てみましょうか。


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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その5〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月6日(水)


3日、4日、5日、そして明日の7日は、一日一社の生産者訪問の予定が入っていますが、この6日は予定なし。イタリアでは1月6日は、Epifania(エピファーナ)と呼ばれる祭日です。5日の夜に、靴下を提げておくと、そこにお菓子やらを入れてくれる‥というクリスマス的な祭日だそうです。

まぁ生産者訪問がなくとも、毎朝7時には目が覚めまして‥ホテルで朝食を取り、毎朝恒例の散歩に出掛けます。この日も雨まじりなお天気‥終始天気が悪いですね‥雨男だったかな?

さて、この日は‥仕事もオフなわけですが、ある意味、生産者を訪問するよりも重要な任務が西野嘉高には課せられているわけです。

そう‥

オカンと元カノへの土産でございます。

まぁ6日〜8日までの三日間は、西野嘉高不在のままお店を開けてますしね。その間‥実店舗をオカン、元カノ、オヤジの三人で切り盛りしてもらうわけですから‥まぁオヤジは男ですから‥何もなくてもいいんですが‥

まぁオカンと元カノ‥女性陣は何かとウルサイですからね。

渡伊‥仕事やっちゅーてんのに‥やれプラダだの、やれグッチだの‥下調べ完璧なわけです。

ということで‥フィレンツェの郊外にあるアウトレットに朝から出掛けます。アウトレットまでの送迎ツアーなどもあるようですが、SITAのバス停から、ちゃんと(路線)バスが出ております。二階建てのバス‥定員が決まっているようですが、約50名の座席に、日本人は西野嘉高を入れて3名ほど‥欧米の方は、5名ほど‥あとは、中国の方と韓国の方ばかりです。もっと日本人は多いと思ってたんですけどね‥日本の皆さんは送迎バスとか使うのかもしれませんね。


The Mall
http://www.themall.it/


フィレンツェからアレッツォに向う途中‥レッチョという街の外れにございまして、フィレンツェからバスで1時間ですから、結構近いです。途中は、トスカーナの田園風景を見ながら‥あっという間でした。


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どんなブランドが入ってるのか?などは、公式サイトをご覧いただくとして、なぜかグッチの前には人だかりが出来ておりました。

ちなみに‥プラダのファクトリーアウトレットは、ここからまだ40分ほどのところにあるらしく‥まぁそこまでして土産を買う時間を使いたくもなかったので、ここで済ませます。

さて、開店時間となりまして‥西野嘉高はボッテガヴェネタに入りました。元カノに頼まれているイントレチャートのバッグを探しますが、やはりアウトレットですからね‥人気の型や色はないようです。で、とりあえずグッチへ‥。グッチに入りますと、財布とキーケースのコーナーは、先程まで並んでた、中国と韓国の方が殺到しております。

フィレンツェの通常のショップが、日本のショップとどれだけの価格差があるのかは存じませんが、さすがにアウトレットというだけあり、安いですね。

もちろん、高いものは高いですが‥下は165€ぐらいから、バックが買えます。免税もききますし‥二万円あれば、とりあえずグッチのバックが買える感じ。となると、鶴橋の偽物でも、一万、一万五千円はしますから‥そう思うと、さらに安く感じます。

まぁ結局、男がバックなど見てもイマイチわかりませんので、ここで国際電話‥。オカンと元カノに相談して‥言われたままに‥買いました。

今から思えば、半額どころか‥70%OFFぐらいだったかもしれませんね。ボッテガヴェネタでバックを買ってやればよかったなぁ‥日本で30万のが、アウトレットで10万なら、俺の旅費などなどを入れてもおつりがくるわけですね。

つまり、日本で30万で買うのと、イタリアに6泊してアウトレットで買うのと大差ない‥というか、イタリア旅行が付いてくる感じ‥。イントレチャートがなかったんだけど‥買ってやればよかった。

アルマーニも見てみましたが、リバンド真っ最中のサイズに合わせて服を買う気もなく‥結局、オカンと元カノのお土産を買って終了。でも、生産者訪問を終えるよりも、ホッとしましたわ。

うるさいですからね‥買って帰らなければ‥。

んで、12時半だったからのフィレンツェ行きのバスで帰ります。日本人のバイヤーさんらしき方が、アルマーニで大量に買ってはりました‥やっぱ、アルマーニ‥買えばよかったかな‥。

さて‥

フィレンツェに戻りました。祭日ということで、閉まっているお店もチラホラでしたが、逆に観光客は、ハンパなく多い。すごく賑わってました。


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雨です。


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傘持ってってよかった。


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カップルっていいなぁ。


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路地。


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ドォーモの方でなんだか騒がしいぞ。


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なんかの儀式か?


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どんどん人が集まってきます。


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黒山のひとだかり‥。


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あ、結局、パネライの一号店は、開いてるところを見れませんでした。

まぁ、開いてたら、時計を一本買ってしまってたかもしれませんけどね‥。


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ほとんど観光客ばっかりです。


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これはどこだったか‥。


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大和川は‥今日も汚い。


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雨の観覧車‥。


さて‥


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こちらのお店で‥


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ランプレドット。


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やっぱり旨い。


んで‥


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こちらのお店で‥


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ジェラート。

旨いやん!


さて‥


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エノテカには何軒も入りましたが、ここはなかなかよかった。

要はね‥目抜き通りのトスカーナのキャンティもブルネッロもあるよ〜なエノテカで、トスカーナのワインしか置いてないようなところは‥土産物屋ですから‥安くもないし、おもろくもないわけですね。このお店は路地裏にあり、トスカーナ以外のイタリアワインもボチボチ置いてました。価格も比較的良心的‥でも、まぁ‥日本に買って帰るような掘出し物はないですけどね。

んで‥メルマガでの触れますが、ここのショーウィンドーをご覧いただいてもわかるとおり‥泡ものは‥シャンパーニュだったりします。


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真っ暗になってきました。


で‥観光客わんさか‥ですので、みなさん傘をさしつつ‥もう片方の手には、地図を持ってる感じですね。西野嘉高もそうです‥。

で、とある路地裏を散歩してましたら‥北欧のお姉ちゃんがひとり‥地図を見ながら歩いています。特に気を止めることもなく‥西野嘉高の方が歩くの早いですから‥追い抜かしたんです‥

その時‥後ろから‥

シクシクシク‥

ぐっすんぐっすん‥

西野嘉高が振り返りますと‥

北欧のお姉ちゃんが‥


うっそ〜ん!泣いてるし〜!


なんか、シクシクと泣き始めました‥。

路地なもんで‥周りを見渡しても誰もいません‥。

どうやら道に迷った様子‥

英語しゃべれるんやろか‥?

と一抹の不安が過りましたが‥


声をかけようか?かけまいか?

声をかけた瞬間‥

「きゃー誰か助けてー!」

とか騒がれたら‥どうすんねん‥とか。

でも、一向に泣き止まずに完全に固まっとるのを見かねて‥


西野嘉高「あのぉ‥大丈夫ですか?道に迷いました?」

北欧美女「(地図を指さしながら‥)私のホテル‥ココなんだけど‥帰れないの‥(ぐっすん‥)。」


なるほど、やっぱり道に迷ってたわけです。

北欧のお姉さんの地図と、西野嘉高の地図を照らし合わせると‥それほど遠くはない距離‥。


ああああ、なんかええ臭いするわぁ‥

もう、真近で見ると、透き通るような白い肌‥

とても美人です。


西野嘉高「大丈夫。だいたいわかったから‥ついといで‥」


ケナゲに西野嘉高の後ろをついてくる北欧美女‥。


ここで西野嘉高の頭の中に‥ニターっと笑う悪魔が‥。


(そうそう、こんだけ親切にして、ホテルまで送ってやれば‥

 「雨も降ってることですし‥お礼にお茶でも‥」

 と、部屋に通してくれるはず‥。

 なんて絶好のチャンス到来!

 このチャンスを逃すな‥

 北欧美女なんざぁ、しゃべったのも初めてだろ‥

 このままヤッておしまいっ!)


いやいや、そんな下心を持っているわけではない。私も一人の旅行者として、道に迷って泣いている女性を見れば、助けて当然じゃないか‥。

歩く事、5分ほど‥おおよその見当を付けていた場所に‥辿り着くが‥


ほ‥ほ‥ホテルがない‥。


どうやら、俺も迷ってる‥(←あかんやん!)


結局、近くのホテルのロビーで場所を聞き出しましたら‥

スグソコ‥。

それを聞いてホッとした様子で、西野嘉高にお礼を‥。

あまりにもスグソコ‥これ以上‥送るほどの距離でもないんだよなぁ‥。

たった10分程度でしたが‥

名残惜しい‥。

北欧美人は、西野嘉高にお礼を言ったあと‥スグソコのホテルに消えて行きました。


あああああ‥ナンパ失敗‥。(←やっぱり下心あったんだ‥)


ということで、ひとり寂しくホテルに戻ります。


そうそう‥これでよかったんだ‥


きっと、北欧美女の部屋に入ったとたん‥

コワモテのお兄さんが出てきて‥


「われ、ワシのオンナに何しとんじゃー!」


って言われてたんだ‥そう‥きっとそうだ。


心に言い聞かせます。


「日本人って優しい人」と国に帰ったら‥そう伝えてくれ‥。


まぁ、俺が日本人だと理解してくれてるかどうかは別だが‥。


さて‥


フィレンツェで傷心しながらも、やっぱり腹だけは空くんですね‥。


ホテルの近く‥中央市場の入口前のパニーニ屋さんへ‥。


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パニーニを肴に‥安ワインをグビグビ。


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サルシッチャとゴルゴンゾーラと注文したのですが‥


コンビーフとプロセスチーズみたいだった‥。


ワインは、5杯も飲みました‥

そう、傷心からのやけ酒です。


ということで、この日は終了。

明日は、最後の生産者に行きますよっ!



ちなみに‥ネタではございません。

帰国早々‥

元カノ 「どうやった?」

西野嘉高「北欧の姉ちゃんのナンパに失敗した‥」

と報告済みですので、お気遣いないように。









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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その4〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)


無事にイゾレ・エ・オレーナの訪問も終わり。これまで三社を訪問いたしまして、残りは一社。残りの一社は自力での訪問ではありませんので、ちょっとホッとしましたね。日本の輸入元さん達、そして生産者さん達のご協力があってこそ‥(無謀な?)一人でのイタリア訪問が成功したのだ‥と実感です。

フィレンツェに帰ってからは、またもや散策‥。なんだか、仕事も順調だし、昼には1kgの肉(とポテト)もたらふく喰って‥なんだか充実‥満足‥そして、腹は減らない。

フィレンツェに四泊しましたが、ドォーモも登らなかったですし、ウッフィ美術館にも入ってません。それほど並んでもなかったのですが、まったく、興味がなかった‥ですね。

夜のフィレンツェを徘徊‥。まぁ、今日のところは‥ホテルに帰ってテレビでも観ながら寝るかな‥。と、思ってたのですが‥ちょっとだけ小腹が空いてきました。何が喰いたいか?うーん、やっぱり白飯が喰いたいなぁ‥


ぼ‥ぼ‥ボクは、おにぎりが食べたいんだな‥


俺は、裸の大将か‥と思いつつ‥なぜか、トラットリアに入る気がおこらない‥もちろん、昼に1kgの肉(とポテト)を喰ってますからなおさらですね。んで、ホテルの近くを徘徊しておりましたら‥


寿司屋発見‥。


おおおお、寿司‥いいねぇ。実は、しばらく寿司は喰えないだろうと、出発前の関空で、寿司を喰ったのですが、不味くてね‥。このブログをご覧の方ならご存知の通り‥西野嘉高は、毎日三食‥寿司でもいいぐらい寿司が好き。せっかくなので、異国の寿司の状況をレポートしようと思いまして、寿司屋を覗き込みます。

カウンター4席‥

ちっちゃ!

でも、カウンターには日本人らしき男性が(20歳そこそこ)が、待機しております。ということでとりあえず入りました。壁には、日本の四大メーカーの缶ビールがズラリ‥うーん、イタリアにも輸出してるんかしら‥。

イタリア語で話しかけてくる板前君。

日本語で話しかける西野嘉高。

日本語はまったくわからない板前君。

英語で話しかける西野嘉高。

英語は西野嘉高同様カタコトの板前君。

見た目は完璧に日本人だっただんだが‥どうやら違うようだ‥。


西野嘉高「お前(←すでにお前呼ばわり)、ナニジンやねん?」

板前くん「シンガポール人です。お客さんは‥日本人ですか?」

西野嘉高「日本人に決まってるやろ‥」

板前くん「おお、日本人ですか‥NARUTOですね。」


また、人をラーメンの具のように言いやがって‥


板前くん「観光ですか?」

西野嘉高「仕事‥」


まぁ精一杯コミュニケーションを取ろうと努力してくれてるのはわかる。


板前くん「お飲物‥何にします?日本のビールや酒もありますよ?」

西野嘉高「いらん。。。」

板前くん「じゃぁ日本のお茶にします?」


日本ではお茶はタダですが、異国でお茶に金を払う気はない。


西野嘉高「いらん。。。寿司を喰わせろ。。。」

板前くん「はい、メニューです。」


メニューを見ると、カリフォルニアロールとかあるし‥。

ネタケースを見たら‥げんなり‥でも、日本の回転寿司レベルはある。もちろん解凍した感じ。

ま、そりゃそーですけどね。


西野嘉高「じゃぁ鉄火巻き‥」


海苔の確認もしたかったわけです。


板前くん「はい、少々お待ちを‥」


なんか厨房に入っていった。

しばらくして‥


板前くん「すみません。鉄火巻き‥できないんです。」

西野嘉高「なんで?」

板前くん「マグロないんです‥」

西野嘉高「すぐに気付けよ‥ほんだら、何やったらあんねん。」

板前くん「このケースに入ってるのだけですね‥」

西野嘉高(やる気あんのか‥お前は‥)


値段を確認。その‥その‥解凍された、ショボイ海老が一貫2.5€とか‥あり得へんやろ。


西野嘉高「もう、寿司は諦めるわ‥他になんかないんかいな?」

板前くん「メニューの後ろの方に色々あります。」


メニューを眺める。

親子丼とか、牛丼とかあるし‥


西野嘉高「それはそーと、お前なぁ‥なんで、ここ4席しかないねん?」

板前くん「いやーアルバイトなもんで‥」

西野嘉高「それからなぁ‥なんで、この店、玄関に戸がないねん‥寒いやん。」

板前くん「ほんと、ここ寒いでしょ‥」


まだまだメニューを見ます。


板前くん「で、何にします?お客さん‥」

本当は、何も頼まずに、店を出ようと思ってたんです。これなら中華料理屋に入った方がエエな‥と。やっぱり異国での日本食は厳しいですね。やっぱ中華料理屋が安心です。


西野嘉高「で、お前は(寿司以外やったら)何がオススメやねん。」

板前くん「焼きうどんですかねぇ。」

西野嘉高「焼きうどん‥って‥まぁエエわ‥ほんだら焼うどんひとつ作ってみてーや。」

板前くん「はい、焼うどんイッチョー!」


お前しか居てへんやろ‥


板前くん「で、お飲物は?」

西野嘉高「いらん‥っちゅーたやろ!」

板前くん「ですよねー。少々お待ち下さい。」


のれんの向こうの厨房では、なにかを切る音のあと、フライパンでじゃんじゃかやってる音が聞こえます。

それにしても寒い。

なんで、こんな玄関の戸のない寿司屋なんだろうか‥。

5分ほど経過して‥


板前くん「できました!」

西野嘉高「そんな報告はいらん‥」


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これがね‥ソース味ではなく、醤油ベースなんですが‥


結構‥旨いんですわ。


エビもぷりっぷりやしねぇ。


こいつ‥味付け上手いやんけ‥


と、妙に感心。


板前くん「どうですか?」

西野嘉高「(案外‥)旨いやん。」

板前くん「よかったぁ‥日本人の人にそう言うてもらうと嬉しいですわ。」

西野嘉高「寿司屋やめたらどうや?」

板前くん「それはないでしょう」

西野嘉高「お前、寿司喰うたことないやろ‥」

板前くん「はい、日本に行った事もありません」

西野嘉高「お前、ちょっとだけシャリ喰わせてくれへん?タダで‥タダでやで‥」

板前くん「はい」


シャリコマがひとつ‥。

なんか酢も砂糖も効きが甘いが‥

まぁ日本でもこのレベルの店はわんさかあるだろう。


板前くん「どうですか?」

西野嘉高「(案外‥)悪くないよ‥(良くもないが‥)」

板前くん「やってけますかねぇ?」


なんで、お前に経営の相談されんなあかんねん‥


西野嘉高「まずは、戸を付けることからやな‥

     それから、カウンター4席では‥どうにもならん‥」

板前くん「ですよねぇ‥^^;」

西野嘉高「まぁ今日のところはこれで良しとしといたろ‥お勘定」

板前くん「6€です。

     いつまでフィレンツェに居てるんですか?

     ホテルはこの近くですか?」


西野嘉高「なんで、お前に、そんな話せんなあかんねん‥」

板前くん「ですよねぇ‥^^;

     また来て下さいね!」


西野嘉高「(日本語で‥)がんばれよ!」

板前くん「ガンバレヨってどういう意味ですか?」

西野嘉高「ガンバレヨってのは‥FORZA!っていう意味や。

     これからも日本人が(騙されて)来ると思うけど

     皆、そう言うてくれはるから‥。

     もし、日本人が帰り際に‥ガンバレヨ(=FORZA)って言うてくれたら‥

     どない言うか知ってるか?」


板前さん「(目をキラキラさせながら‥)どう(日本語で)言うんですか?」

西野嘉高「オマエモナ!って言うねん‥

     ほれ、練習してみ?

     ガンバレヨ!」


板前くん「オマエモナ!」

西野嘉高「日本語上手やん‥

     ちょっと書いとけ‥

     オ・マ・エ・モ・ナ‥やで」

メモする板前くん。


西野嘉高「ほんだらな‥

     ガンバレヨ!」

板前くん「オマエモナ!」

こうして、西野嘉高はホテルに帰り就寝するのでした。

そして後日談。

帰国前日の7日の夜‥今一度、この寿司屋を覗きまして、板前くんに‥

西野嘉高「明日、日本に帰るからな‥

     焼きうどん(案外)旨かった‥って宣伝しといたるわ‥

     ガンバレヨ!」


板前くん「オマエモナ!」


うーん、完璧。

ネタじゃないところが、俺らしいでしょ。






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