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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜ペルージャ・アシッジ編〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月3日(日)


ペルティカイアのアジェンダから、再びウンブリア州を感じるためにグイドさん運転のメルセデスで出掛けます。もちろん、通訳なお伴はアレッサンドロです。

カザーレから車で1時間近くは走ったと思います‥丘を登って‥登って‥到着したのは、ウンブリア州の州都であるペルージャです。



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相当登った‥はずですが、車を駐車場に入れてからは、徒歩‥グイドさんもよっこらしょ‥な感じの坂道ですが、途中からは‥


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エスカレーター完備♪


こうなると、どこが地下でどこが一階なのかもわかりませんでした。エスカレーターを抜け、古いながらも、非常に綺麗な街並を歩くとすぐに中心部である11月4日広場が見えてきます。


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そこそこ人で賑わってましたが‥なんだかアジア人は俺だけだなぁ‥。


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こちらは大聖堂です。もちろん中に入りましたよ。


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こちらはプリオーリ宮。こちらも中に入りました。

いやぁ‥アレッサンドロはねぇ。英語でなんとか西野嘉高に、ペルージャをウンブリアを説明しようと‥ちゃんと英文で調べてきたレジュメを持参してましてねぇ。マーカーでライン引いてあったりとか‥もう、コイツ優しいヤツやねん。


11月4日広場から、ヴァンヌッチ通りを南に向くと‥


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こんな感じです。

ペルージャでは、チョコレート祭りが行われるそうですね。トリノだとカファレルが有名ですが、ペルージャの地元のチョコレートは、ペルジアーナという生産者のものだそうです。ペルティカイアでサグランティーノ・パッシートに合わせて出て来たチョコレートも、このペルジアーナのもの‥。せっかくなので、ペルージャで同じものを買いました。(ローマ・フィレンツェの空港の免税店にも同じのが売ってました‥^^;)

なんとかいう‥(覚えとけよ‥)有名なバールでカッフェをしばきました。


そして‥ペルージャを離れ‥アシッジに向います。



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アシッジに向う頃には、もう辺りは真っ暗‥サンタ・マリア・マッジョーレ教会あたりから、道は混み始めまして、サン・フランチェスコ聖堂近くの駐車場まで結構かかりました。

駐車場に止めて、サン・フランチェスコ聖堂を目指し‥またもや、坂道をテクテク歩きます。それにしても凄い人でねぇ。


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前を歩くアレッサンドロ。


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サン・フランチェスコ聖堂。


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入口はこんな感じ。


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上の通路にキリストな人形。


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ここでようやく‥なぜ混んでるのか?気付きました。

日曜日だったんですわ。

サン・フランチェスコ聖堂ではミサも行われ、みなさん‥もの静かに聞き入っておりました。グイドさんもアレッサンドロも、入口にある聖水で手を清め、十字を‥。ここらへんの宗教観にも、絶対的な違いを感じました。もちろん、どっちが正解‥とか、そんな問題ではないんですよ。

食文化に宗教‥様々な違いのある異国で作られたワインをどうやって日本で広めていくか‥?

すでに、ワインを美味しい‥と感じ、消費しているわけですが、それをさらに広める、もっと日常的にワインを‥となると、どう日本の食生活、文化に当てはめていくか‥しかも、すんなりと‥ですね。

色んな課題を感じたペルージャとアシッジの訪問でした。

さて‥ウンブリア州でのお宿は、グイドさんが予約してくれる‥と聞いていたのですが、ペルージャでもアシッジでも‥モンテファルコでも‥カザーレでもありませんでした‥。では、お宿へ向います。






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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜ペルティカイア編 - その3〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月3日(日)


Azienda Agraria Perticaia
http://www.perticaia.it/


畑や、醸造設備を一通り見学した後は‥お楽しみの昼食を兼ねたテイスティングのお時間です。(ハラペコでした‥)


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二階のテイスティングルームです。


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テイスティングルームにはテラスもあり‥ここでバーベキューとかしたいなぁ。


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二階からの眺め。


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誇らし気に‥ヴェロネッリ誌のイル・ソーレや、スーペルトレステッレの表彰状(?)が‥ガンベロロッソのもありました。


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ちょっとしたキッチンで何やら探すアレッサンドロ君。アレッサンドロの後ろの柱‥柱にしては、取って付けたようでしょ?実は、これ‥小さなエレベーターになってまして‥半地下のキッチンからお料理が上がってくる仕組みでした。


では、テイスティングを始めましょう♪


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左から‥

モンテファルコ・サグランティーノ2006(リンク先は弊社現行の2004年となります)
モンテファルコ・ロッソ2006
トレッビアーノ・スポレンティーノ2008


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どれを飲んでも旨いっ!!(←そりゃそーだ。)

ちなみにグラスは、モンテファルコ・サグランティーノ協会の刻印入りでした。

やっぱり、ペルティカイアを選択して間違いなかったですね。これでさらに自信を持って、ペルティカイアのワインをお薦めできると確信しました。(←やっぱり、俺‥センスええわ‥)

モンテファルコ・サグランティーノは、2006年‥もうすぐリリースされます。まだ弊社の2004年と比較すれば、タンニンに荒さを感じはいたしますが‥問題なく、ペルティカイアの‥サグランティーノのスタイルを継承していますね。やはり、その果実味の洗練度はさすがです。

モンテファルコ・ロッソは、弊社現行の2006年です。全てのワインがそうですが‥日本で飲むのと味は同じですよ。アルナルド・カプライのモンテファルコ・ロッソはイマイチ好きじゃなかったのですが、ペルティカイアのモンテファルコ・ロッソは‥サンジョベーゼ60%なブレンドながら、トスカーナ以外のサンジョベーゼ主体のワインで美味しいと感じたワインのひとつでもあります。バランスもいいし、完成度‥高いなぁ。サグランティーノもさることながら‥このワインも好きなんですよ。


そして、西野嘉高の大好きなトレッビアーノ・スポレンティーノ。こちらも弊社が扱っているのと同じ2008年です。グイドさん曰く‥10年熟成させてみて欲しいとのこと‥相変わらず、酸味の質は超極上です。赤も白も‥美味しいと思える生産者‥総じてレベルが高いですね。

残念ながら、モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ2007はテイスティングできませんでしたが‥ちょっとこれも‥いつか日本に入ってくるのが楽しみですね。


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西野嘉高の向いは、アレッサンドロ(この角度だとイマイチだが‥)。その隣にグイドさん。西野嘉高の隣は‥


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グイドさんの奥様。グイドさんもいい人でしたが、この奥様がまたいい人なのよ。お土産は、もちろん奥様にお渡ししておきましたが‥藍ちゃんの写真とか見せると、とても喜んでくれました。(こういうところで‥藍ちゃんをダシに使うわけですね‥はい、わかります)


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ワンちゃんも元気です。妙になついてくるのよね‥^^;(日本だと、犬に嫌われるタイプなのに‥)


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こらこら‥。


さて‥お料理です。


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エレベーターで上がってくるお料理を、奥様が仕上げてくれます。なお、奥様の右手に見えるのは‥「旭ポンズ」です‥笑。(もちろん、西野嘉高からのお土産ですよ)


お料理は、お手伝いさんなお姉さん方が作ってくれるウンブリア料理となります。


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そうそう、お豆さんの隣にあるのは、ローズマリーですが、ペルティカイアのアジェンダの周りにはいっぱい生えてましたよ‥それも数十種類あるとか‥ないとか‥(どっちだよ!)


まずは、このお豆さんなスープです。


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素朴な豆のスープですが‥ほっこり温まりました。


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パスタは、ウンブリアなストランゴッツィというパスタです。断面が四角い感じですね。一見、トマトベースなボロネーゼに見えますが、まったくお肉類は使われておりません。小さく刻んだ野菜達とトマトのソースなんですが、野菜の旨味があって‥とても美味しかったです。


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トマトと、オレンジピールと共に漬け込んだオリーブ。これがまたワインに合うんだよ。このトマト‥とても発色がよくて美味しそうでしょ?


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自家製のセミドライなトマト‥うんうん何喰っても美味しい。


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ワインの肴に‥と、自家製のオリーブオイルをたっぷりかけたパンに、プロシュート、ペコリーノ、サラミの盛り合わせ。特にペコリーノとサグランティーノの相性は最高ですね。

あああ、もう、何喰っても旨いわ。

特にペコリーノね‥イタリアでチーズは色々喰いましたが、ペコリーノって旨いのよねぇ。


さて‥別腹のお時間です。


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焼き菓子と、ペルジアーナのカカオ分70%のチョコレート。


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これには、サグランティーノ・パッシートを合わせます。サグランティーノ・パッシートは、いわゆるパッシートや、ヴィンサントなどのデザートワインを想像すると‥ちょっと違うんでよ。もちろん、陰干しさせたサグランティーノからなる甘口ワインとなりますが、(カプライのそれ同様)トロトロとはしてません。スティルワインと同じ程度の濃度で、やや甘味を強く感じる程度なんです。しかも、サグランティーノですから、タンニンもしっかりと感じまして‥ビターなチョコレートとは、その相性120%なんですよ。

通常のモンテファルコ・サグランティーノとも合わせてみましたが‥「あり」ですよ♪

基本的に地産地消なスタイル。どれもこれも‥ほとんどはウンブリア産の食材なのです。そんな食生活に、ウンブリアの土着品種であるサグランティーノは、文化的にもそのマリアージュはぴったり‥。では、それを異なる食文化や、ライフスタイルを持つ日本でどうしましょう?

グイドさんは、何度か日本に来た事もあるそうですが、西野嘉高が普段食べてる食事の写真(寿司とか、串かつとか‥ね)とか見せて、日本人は(俺ってのが特殊だが‥)こんなの食べてるんだよーとか、日本人って、そんな毎日ワインは飲まないよーとか‥ね。

もちろん、グイドさんが席を外したスキに‥アレッサンドロとは、まぁ女性の話ですね‥うんうん、男だからね‥。日本ではBUS(バス)のことは、女性の前でBUS(ブス)って言っちゃダメだよーから始まって、大阪来たら‥エエトコ連れてったるでーとか‥ね。笑


さて‥

真面目なお話。

ペルティカイアのテイスティングルームにあった一枚‥。


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実は、ここに、ペルティカイアの、モンテファルコ・サグランティーノの現状が集約されていたりします。核心に迫る話はメルマガで‥。

生産者訪問‥初日から、とても充実!もちろん、今回は既に西野嘉高が扱っており、大好きな生産者達ですから‥すでにその素晴らしさは理解しているわけですが‥やはり、人と人‥の部分‥大事ですね。どうにかして、この感覚をお客様と共有できるようにしたい‥努力します。

さて‥昼食とテイスティングも終了し、再び、グイドさんの運転でウンブリア州を案内してもらうことになりました。もちろん、アレッサンドロもお伴ですよ。






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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜ペルティカイア編 - その2〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月3日(日)


さて…フォリーニョからモンテファルコを経由してカザーレ‥そしてペルティカイアのアジェンダに到着しました。


Azienda Agraria Perticaia
http://www.perticaia.it/


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そう、このメルセデスのEクラス・セダンで送ってもらいました。左に見えるのはグイドさんです。


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ペルティカイアの名前の由来となった「鋤(すき)」という農耕に用いられる農具。幅の広い刃に柄をつけた櫂(かい)状の農具で、手と足で土を掘り起こすのに用いる農具が由来です。実際には、この農具を牛二頭で引っぱり、畑を耕していたそうです。


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こちらは、古い圧搾機。でも、葡萄用ではなく、オリーブオイルを絞るのに使われていたそうです。グイド氏は、この醸造所の近くにお住まいで、醸造所には、オフィスやテイスティングルームがございます。


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左手がオフィス。右手が発酵ルームです。


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こちらはオフィスを裏から見た感じ。


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これはオフィスの正面。近所の方が、ワインを買いに来てました。


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醸造所への入口です。半地下が倉庫や、熟成庫になっており、二階が、テイスティングルームなどがございます。なお、トイレは、入ってすぐ左に‥。実は、トイレを借りたのですが、流し方がわからず‥流さずに帰ってきました‥(小の方よ‥)。


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左側には、青色のペルティカイアのマークが‥。右側は赤色だったような気がします。


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サンジョベーゼの畑。綺麗に整地されています。


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こちらもサンジョベーゼの畑です。


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こちらはサグランティーノの畑。


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こちらもサグランティーノの畑。この時期に訪問すると‥坊主です‥^^;


それでは、発酵ルームから見学させてもらいましょう。案内は、アレッサンドロ君です。今一度申しますが、アレッサンドロ君は‥女性のお客様なら「育て甲斐のある若きイケメン」と、瞬時にご理解頂ける程イケメンです。しかも、優しい男‥彼女は居てますが(←もちろん、そういう話もします)、ぜひ略奪してやって下さい。


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発酵タンクが並びます。もちろんクリーンで衛生的ですね。


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これは、モンテファルコ・サグランティーノに使われる発酵層。


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こちらも同様。でも、実はクリュ別に発酵・醸造を行っています。やはり、良い畑からは良い葡萄が取れるそうです。現在では、採取的にブレンドしていますが、いつか、クリュなモンテファルコ・サグランティーノがリリースされる可能性もありますね。

では、ちょっと醸造所の方に入ってみます。


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ラベルを貼る機械です。


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出荷を待つワイン達。右手には6本木箱もありますね。輸入時の重量によって、コストが変わりますし、日本向けにはダンボール箱で輸出しているそうですが、はやり、木箱でおくれ‥な国もあるそうで、6本木箱も用意されています。(数は少なかったけどね)


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あ‥マグナム発見。いいなぁ‥いいなぁ‥マグナム欲しいなぁ。


では、熟成庫も覗いてみましょう。


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まずはステンレスタンク製の熟成容器です。さすがにピカピカ、衛生的ですね。


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おーっと、モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァなんてあるじゃないですか!2007年が初ビンテージだそうですが、日本に輸出するかどうかは‥正規輸入元であるワインウェイブさん次第ですね。


では、樽熟成庫を拝見します。


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今から思えば、ペルティカイアはそれほど大きな規模ではないんですよねぇ。


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こちらは、サグランティーノ・パッシート用の熟成樽。バリックよりも一回り大きめです。


この間。アレッサンドロ君が懇切丁寧に説明をしてくれますが、まだまだペーペーのアレッサンドロ君ですから、この冬は樽の洗浄担当だったそうで、バリックは小さくて洗い難いわ‥と嘆いておりました。


さて‥そろそろ西野嘉高の腹時計は、鳴りっぱなし‥テイスティングと昼食のお時間‥。二階のテイスティングルームに上がりますよ♪




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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜ペルティカイア編 - その1〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月3日(日)


さて‥モンテファルコの街並を見学した後、車で20分ほどでしたかね‥Casale(カザーレ)の街に向います。このカザーレの街の外れに、ペルティカイアのアジェンダがあるんですね。



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んで、ペルティカイアのアジェンダの話の前に、オーナーであるグイド・グアルディッリ氏の雰囲気‥掴んでおいて下さいませ。


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左が、グイドさん。右が奥様です。この画像は、ペルティカイアの公式サイトからのものです。

YouTubeに、グイドさんの昨年のVinitalyでの様子を納めた動画が上がってましたので‥ご覧下さいませ。














すっかり、エエ歳のじいちゃんですが、実は66歳なんですね。同じくウンブリア州のモンテファルコ・サグランティーノの生産者のみならず、ピエモンテやトスカーナでも醸造家としての経験があるそうですし、なぜか…日本から秋田小町の輸入もやってた(たぶん過去形)りします。

アレッサンドロ君は22歳‥運転免許を持ってるのかどうかは聞きませんでしたが、終始、グイドさんの安定した運転。車を降りてからは‥坂道も多いのですが、さすが‥生産者‥それなりの体力があるんです。よっこらしょ‥な感じもありましたが、我々の歩くスピードにもしっかり付いて来てくれてました。

色々と、お話すべき事(書くべき事‥)は沢山あるのですが、ブログでは写真を中心に軽く‥としておきます。いつかメルマガにまとめますね。

所在地はカザーレとなっていますが、実際にアジェンダがあるのは、カザーレの街を外れたところ‥。舗装された道がどんどんと土の道になり、景色も、レンガや、石から、緑や土へと変わっていきます。

では、ペルティカイアのアジェンダをご覧下さいませ。





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