正解。

- 正解 -


正解は右。

この地ソースは透明のペットボトル容器に入っているのですが、右側は、そんな透明のペットボトルが見えてるでしょ。対して左側は、容器内壁に、濃厚ソースが膜のように‥という状態です。この部分も、時間が経過すれば、透明になるかもしれませんが、濃厚なソースは、ゆっくりと‥きっと表面張力な力学も絡めて‥落ちてゆきます。

が、右側は‥すでに、落ちてしまってます。これは濃度が薄いから‥ではなく‥実は、濃度‥粘度が高過ぎるんですね。この画像ではわかりにくいのですが、コーヒーゼリーの一歩手前の濃度、粘度なんです。だから、注ぎ口からトロトロとは出て来ません。きっとシェイクすれば、そのゼリー状がある程度砕けて出てくるのかもしれませんが‥。

フルーチェと、プッチンプリンの間ぐらい‥ですね。

たまに、こういうイレギュラーに当たるのも「地ソース」の「地」たる所以かもしれません。残念ながら、スーパーで売ってるような、ナショナルブランド的な、いろんなことに配慮された商品ではないのです。





地ソースの生産者のいくつかは、年に数度‥塩分と濃度の調節はしているようです。この生産者もそのひとつ。夏場は塩分を高く、濃度は‥どうなんでしょうね？何で粘度を付けているか？にもよりますが、きっと（俺の想像の域）冬場は温度が低くて粘度が高くなりがちだから、冬場は、粘度を抑え気味で生産しているかもしれません。

年間を通して同じレシピでないことは、消費者にとって不安になるかもしれませんが、まったく同じレシピで作ってしまうと、その時期によって、逆に「味が変わった？」と思われる懸念もあるそうです。実際にそのようなクレームがあったことから、時期に応じてレシピを変えるようになったそうです。

まぁ、某大手ビールメーカーのビールも、リニューアルした‥なんて公式に発表しなくとも、昔とは全く別ものが、まるで‥あたかも当時から変わらないような顔をして売られていますし、それはそれで受け入れられているんですから‥ま、こんなもんです。

なかなか奥深いですなぁ。

生産者は、消費者の期待通りに‥（ある程度）均一化された商品、味を提供しなければならないが、そのためにはレシピを変えない場合もあれば、レシピを変える場合もあるわけですね。きっと、「昔っから同じように作ってる‥」と唱う商品の場合は、それを口にする消費者が臨機応変に、「変わってなかった‥」と判断できる遊びの部分を持ってるのかもしれません。本当は、100%一致していなくても断片的な特徴さえ把握できれば、一致と判断される遊びであり、臨機応変さでもあります。

このソースのように、時期などに応じてレシピを変えるということは、生産者が臨機応変なもかもしれませんね。きっと、塩分を高くしてあげたほうが‥、濃度を高くしてあげたほうが‥なわけですね。

同じ味を守る‥続けるというのは、決して工業化とイコールではない世界があるのです。

ワインの場合はどうでしょう？ビンテージによって味は違って当然。熟成される樽や、出荷されるロットによって味は違って当然。ましてや、ボトル差あるんですからね。

瓶内熟成するんですから、飲んだ時期によって同じロットのボトルに味わいの変化がでても当然だったりもします。

では、地ソースと、ワイン‥両極にあるか？というと、そうでもない。ワインだって消費者の期待に応えるように‥毎年‥ロットで‥ボトル差があろうが、その生産者の‥その銘柄の「らしさ」「スタイル」‥不変か？と問われれば‥そこにはトレンドもからんできますので、不変‥とはいいませんが‥地ソースならば、年間を通して‥四季に応じてレシピを変えるように、ワインでれば、もっと長いスパンで、同じスタイル‥イメージを消費者に持ってもらいつつも‥レシピを変えていく‥その時代に求められているスタイルと、自身のスタイルの擦り合わせ‥は少なからずある‥と想像しています。

不変な味やスタイルは、生産者と消費者‥お互いの擦り合わせがあってこそ‥初めて成り立つのかもしれませんね。

ワイン消費者としても求められるのは、適度な遊びや、臨機応変さ‥なんですね。客観的にワインを判断しようなんて‥必要ありませんよ。しかも、その判断が、期待どおりの‥美味しさか否か？ならなおさら‥です。美味しさは主観的なものですから。

適度な遊びや、臨機応変さを発揮して、こちらからワインに近づいてあげれば、いくつかの誤差なんてどーでもいい‥ように楽しめてしまうはずです。生産者の誤差と、消費者の誤差‥どこかにファジーな部分で、うまくボカしてあげればいいんです。

美味しく、楽しく‥そのためにね♪

いつの間にか、ワインの話にすり替わってしまいましたが‥気にしない、気にしない。

問題。

- 問題 -

下記の画像は、某大阪の地ソースの生産者の濃厚ソースである。左と右は同じ商品であるが、どちらかが不良品である。どちらが不良品か？想像してみて下さい。（別にカキコの必要なし‥賞品あるわけとちゃうし）答えは、明日、朝までにまたブログで。

晩酌。

ロエロ・アルネイス・トリニタ 2006 マルヴィラの二日目。サンプルでもらった、ホワイトアスパラガスの酢漬けと‥。ホワイトアスパラガス‥今や、ちょい洒落た食材ですが、昔は‥ふにゃふにゃの缶詰‥よく喰ったもんだ‥（遠い目‥）

いいですね♪白ワインと‥このアルネイスとも合いますわ♪

タグ：イタリアワイン