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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その4〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)


無事にイゾレ・エ・オレーナの訪問も終わり。これまで三社を訪問いたしまして、残りは一社。残りの一社は自力での訪問ではありませんので、ちょっとホッとしましたね。日本の輸入元さん達、そして生産者さん達のご協力があってこそ‥(無謀な?)一人でのイタリア訪問が成功したのだ‥と実感です。

フィレンツェに帰ってからは、またもや散策‥。なんだか、仕事も順調だし、昼には1kgの肉(とポテト)もたらふく喰って‥なんだか充実‥満足‥そして、腹は減らない。

フィレンツェに四泊しましたが、ドォーモも登らなかったですし、ウッフィ美術館にも入ってません。それほど並んでもなかったのですが、まったく、興味がなかった‥ですね。

夜のフィレンツェを徘徊‥。まぁ、今日のところは‥ホテルに帰ってテレビでも観ながら寝るかな‥。と、思ってたのですが‥ちょっとだけ小腹が空いてきました。何が喰いたいか?うーん、やっぱり白飯が喰いたいなぁ‥


ぼ‥ぼ‥ボクは、おにぎりが食べたいんだな‥


俺は、裸の大将か‥と思いつつ‥なぜか、トラットリアに入る気がおこらない‥もちろん、昼に1kgの肉(とポテト)を喰ってますからなおさらですね。んで、ホテルの近くを徘徊しておりましたら‥


寿司屋発見‥。


おおおお、寿司‥いいねぇ。実は、しばらく寿司は喰えないだろうと、出発前の関空で、寿司を喰ったのですが、不味くてね‥。このブログをご覧の方ならご存知の通り‥西野嘉高は、毎日三食‥寿司でもいいぐらい寿司が好き。せっかくなので、異国の寿司の状況をレポートしようと思いまして、寿司屋を覗き込みます。

カウンター4席‥

ちっちゃ!

でも、カウンターには日本人らしき男性が(20歳そこそこ)が、待機しております。ということでとりあえず入りました。壁には、日本の四大メーカーの缶ビールがズラリ‥うーん、イタリアにも輸出してるんかしら‥。

イタリア語で話しかけてくる板前君。

日本語で話しかける西野嘉高。

日本語はまったくわからない板前君。

英語で話しかける西野嘉高。

英語は西野嘉高同様カタコトの板前君。

見た目は完璧に日本人だっただんだが‥どうやら違うようだ‥。


西野嘉高「お前(←すでにお前呼ばわり)、ナニジンやねん?」

板前くん「シンガポール人です。お客さんは‥日本人ですか?」

西野嘉高「日本人に決まってるやろ‥」

板前くん「おお、日本人ですか‥NARUTOですね。」


また、人をラーメンの具のように言いやがって‥


板前くん「観光ですか?」

西野嘉高「仕事‥」


まぁ精一杯コミュニケーションを取ろうと努力してくれてるのはわかる。


板前くん「お飲物‥何にします?日本のビールや酒もありますよ?」

西野嘉高「いらん。。。」

板前くん「じゃぁ日本のお茶にします?」


日本ではお茶はタダですが、異国でお茶に金を払う気はない。


西野嘉高「いらん。。。寿司を喰わせろ。。。」

板前くん「はい、メニューです。」


メニューを見ると、カリフォルニアロールとかあるし‥。

ネタケースを見たら‥げんなり‥でも、日本の回転寿司レベルはある。もちろん解凍した感じ。

ま、そりゃそーですけどね。


西野嘉高「じゃぁ鉄火巻き‥」


海苔の確認もしたかったわけです。


板前くん「はい、少々お待ちを‥」


なんか厨房に入っていった。

しばらくして‥


板前くん「すみません。鉄火巻き‥できないんです。」

西野嘉高「なんで?」

板前くん「マグロないんです‥」

西野嘉高「すぐに気付けよ‥ほんだら、何やったらあんねん。」

板前くん「このケースに入ってるのだけですね‥」

西野嘉高(やる気あんのか‥お前は‥)


値段を確認。その‥その‥解凍された、ショボイ海老が一貫2.5€とか‥あり得へんやろ。


西野嘉高「もう、寿司は諦めるわ‥他になんかないんかいな?」

板前くん「メニューの後ろの方に色々あります。」


メニューを眺める。

親子丼とか、牛丼とかあるし‥


西野嘉高「それはそーと、お前なぁ‥なんで、ここ4席しかないねん?」

板前くん「いやーアルバイトなもんで‥」

西野嘉高「それからなぁ‥なんで、この店、玄関に戸がないねん‥寒いやん。」

板前くん「ほんと、ここ寒いでしょ‥」


まだまだメニューを見ます。


板前くん「で、何にします?お客さん‥」

本当は、何も頼まずに、店を出ようと思ってたんです。これなら中華料理屋に入った方がエエな‥と。やっぱり異国での日本食は厳しいですね。やっぱ中華料理屋が安心です。


西野嘉高「で、お前は(寿司以外やったら)何がオススメやねん。」

板前くん「焼きうどんですかねぇ。」

西野嘉高「焼きうどん‥って‥まぁエエわ‥ほんだら焼うどんひとつ作ってみてーや。」

板前くん「はい、焼うどんイッチョー!」


お前しか居てへんやろ‥


板前くん「で、お飲物は?」

西野嘉高「いらん‥っちゅーたやろ!」

板前くん「ですよねー。少々お待ち下さい。」


のれんの向こうの厨房では、なにかを切る音のあと、フライパンでじゃんじゃかやってる音が聞こえます。

それにしても寒い。

なんで、こんな玄関の戸のない寿司屋なんだろうか‥。

5分ほど経過して‥


板前くん「できました!」

西野嘉高「そんな報告はいらん‥」


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これがね‥ソース味ではなく、醤油ベースなんですが‥


結構‥旨いんですわ。


エビもぷりっぷりやしねぇ。


こいつ‥味付け上手いやんけ‥


と、妙に感心。


板前くん「どうですか?」

西野嘉高「(案外‥)旨いやん。」

板前くん「よかったぁ‥日本人の人にそう言うてもらうと嬉しいですわ。」

西野嘉高「寿司屋やめたらどうや?」

板前くん「それはないでしょう」

西野嘉高「お前、寿司喰うたことないやろ‥」

板前くん「はい、日本に行った事もありません」

西野嘉高「お前、ちょっとだけシャリ喰わせてくれへん?タダで‥タダでやで‥」

板前くん「はい」


シャリコマがひとつ‥。

なんか酢も砂糖も効きが甘いが‥

まぁ日本でもこのレベルの店はわんさかあるだろう。


板前くん「どうですか?」

西野嘉高「(案外‥)悪くないよ‥(良くもないが‥)」

板前くん「やってけますかねぇ?」


なんで、お前に経営の相談されんなあかんねん‥


西野嘉高「まずは、戸を付けることからやな‥

     それから、カウンター4席では‥どうにもならん‥」

板前くん「ですよねぇ‥^^;」

西野嘉高「まぁ今日のところはこれで良しとしといたろ‥お勘定」

板前くん「6€です。

     いつまでフィレンツェに居てるんですか?

     ホテルはこの近くですか?」


西野嘉高「なんで、お前に、そんな話せんなあかんねん‥」

板前くん「ですよねぇ‥^^;

     また来て下さいね!」


西野嘉高「(日本語で‥)がんばれよ!」

板前くん「ガンバレヨってどういう意味ですか?」

西野嘉高「ガンバレヨってのは‥FORZA!っていう意味や。

     これからも日本人が(騙されて)来ると思うけど

     皆、そう言うてくれはるから‥。

     もし、日本人が帰り際に‥ガンバレヨ(=FORZA)って言うてくれたら‥

     どない言うか知ってるか?」


板前さん「(目をキラキラさせながら‥)どう(日本語で)言うんですか?」

西野嘉高「オマエモナ!って言うねん‥

     ほれ、練習してみ?

     ガンバレヨ!」


板前くん「オマエモナ!」

西野嘉高「日本語上手やん‥

     ちょっと書いとけ‥

     オ・マ・エ・モ・ナ‥やで」

メモする板前くん。


西野嘉高「ほんだらな‥

     ガンバレヨ!」

板前くん「オマエモナ!」

こうして、西野嘉高はホテルに帰り就寝するのでした。

そして後日談。

帰国前日の7日の夜‥今一度、この寿司屋を覗きまして、板前くんに‥

西野嘉高「明日、日本に帰るからな‥

     焼きうどん(案外)旨かった‥って宣伝しといたるわ‥

     ガンバレヨ!」


板前くん「オマエモナ!」


うーん、完璧。

ネタじゃないところが、俺らしいでしょ。






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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜イゾレ・エ・オレーナ編〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)


昼飯に1kgの肉+ポテトを平らげまして、ホテルに一旦戻り、身支度を整えて、トスカーナと言えば‥なキャンティ・クラッシコの生産者‥イゾレ・エ・オレーナに向います。イゾレ・エ・オレーナもトスカーナを訪れるのであれば‥絶対に訪問しておきたかった生産者なのです。

今回は、ひとり旅ということもあり、車に乗るつもりはなかったので、先方指定のバス亭で待ち合わせ‥アジェンダまで送迎していただくことになりました。(感謝)

バスはサンタ・マリア・ノヴェッラの駅近くのSITAのバス停からとなります。13時50分発、14時37分着で、TAVARNELLE VAL DI PESAという駅で降りなければなりません。(ちなみに‥SITAのバス停は、野良Wi-Fi電波わんさかございます)

一応、時刻表には、どこのバス停に止まるか‥なども明記してあったのですが、電車と違い‥バスって、乗降客が居なければ‥止まりもしないような可能性もあるもんで‥バスの運転手さんに‥

西野嘉高「TAVARNELLE VAL DI PESAで降りたいから、着いたら教えてね」

と英語で言うてはみたものの‥イタリア語でなんちゃら‥言われまして。まぁなんとかなるだろう。外はどしゃぶりに近い雨‥田舎になるにつれ霧が大変なことになってきました。

5つ目だったか、6つ目‥街の入口にTAVARNELLE VAL DI PESAの看板がありまして‥

西野嘉高「ここでええのん?」

とドライバーさんに聞きましたら、なんか勝手に降りろ‥みたいなポーズ。まぁ、しゃーない‥どーにかなるだろう。

各バス停には、予定よりも5分以上早く着いていたのですが、定刻まで待つ‥なんてことはないんですね。誰もいなければ‥サッさと出発して行きます。

で‥パス亭にひとりぼっち‥。


右を見ても‥


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左を見ても‥


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霧の中‥たまに車は通りますが‥

だ‥だ‥大丈夫か?俺?

そうだ‥携帯番号聞いてたの忘れてた‥。

で、奥様のマルタさんの携帯に連絡。

無事迎えに来ていただきました。

ちなみに‥車はフィアットです。

車はどんどん山道に入ります。

まぁとても、自分で運転する自信はないような道。

細い道の割には、スピード出すんですね。

しかも霧で、10m先が見えない‥。

途中、畑も拝見しましたが‥

所詮は、ボウズ。しかも霧‥写真は取ってません。

さて、アジェンダに到着。

近年新築されたそうで、とても綺麗。

オフィスには、数名のスタッフさんが仕事をされていましたが、年末から、電話もファックスもネットも繋がらないそうでアタフタされてました。

携帯番号聞いててよかったわ。

さて、醸造設備を見学します。


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収穫した葡萄は、この滑り台を使って、上から下へと‥。


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結構な数‥大きさの発酵タンクがならびます。


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そう、奥にあるのは、木製の発酵ダル。


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ピカピカで衛生的。


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びっくりするほど綺麗な設備。


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ボトリングマシンだったと思います。


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出荷を待つワイン達。


では熟成庫へ。


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うわー広いし‥。

セラーマスターさんが、樽をゴロンゴロンしてました。


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セラーの奥には、ガレストロな土壌が見えるようになってます。


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瓶熟成中。

まぁとにかく最新の設備で、とても綺麗ですね。

奥様のマルタさん曰く‥「稼いだ金は、このアジェンダと畑に消えたわ‥」どこの生産者の奥様も同じ悩みを持ってらっしゃるようです。

では、テイスティグルームに行きましょう。


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テイスティグルームには、オーナーであるパオロさんが、熟成中の樽の違いなどを確認するためのサンプルボトルが並んでました。


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色んな条件の違うサンプルを飲み比べて、ベストな方向へ導く‥重要な仕事ですね。


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ちゃんとメモも取ってました。


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外は霧で全く何も見えません。


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ほら。


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オーナーのパオロさん自ら抜栓してくれました。


昨年は、初めて来日されましたが、東京だけ‥今年も来日されるかも?ぜひ関西に来てね‥。


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とても仲のいいご夫婦。


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一通りテイスティングいたしました。


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奥様マルタさんと、パオロさんの二人掛かりで丁寧に説明してくれます。

イゾレ・エ・オレーナのワイン達、やっぱり旨いですね。シラーやカベルネもありますが、共通の酸‥なスタイルを感じ取れます。

こちらの実務的な、深い話はメルマガで‥となりますが、やっぱり‥今‥一番キャンティ・クラッシコらしい、キャンティ・クラッシコを造る生産者のひとつではないかな?と思います。

このご夫婦にもほんとお世話になりましたわ。

奥様のマルタさんも大の親日家‥息子さんは、空手だか柔道だかもやってらっしゃるそうで、マルタさんは、過去5回も来日されています。

帰りには超貴重なワインを頂いてしまいましたが‥これもワイン会でね。

とても充実した訪問となりました。

さて、帰りもバスの時間を確認して、マルタさんにバス停まで送ってもらいました。さらに霧が深くなり、パス亭周辺ですら、何も見えない感じ。雨もザーザー降ってまして、バスが車でマルタさんの車で待機‥。

無事バスに乗りフィレンツェに帰ったのでありました。





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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その3〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)

朝からフィレンツェを散策すること‥数時間‥さすがに腹が減りました。まぁ実は、フィレンツェに着いた夜と、この朝の散歩で、色んなリストランテ(トラットリア)のメニューも見ながら歩いたんですけどね‥ほとんど同じやね。

さて‥昼飯は、ぜひ喰いたいと思っていた‥

ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナで有名なこちらにしました。


Trattoria Mario
http://trattoria-mario.com/



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まぁ、地球の歩き方にも載ってる有名店ですが、昼間しか開いていない潔さ‥冷凍の食材を使ってない理由は‥冷凍庫がないから‥という潔さがよろしいですね。


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12時に開店。すぐに地元の人で一杯になる‥との情報でしたが‥その通り。観光客30%、ジモピー70%ですぐに満席。

それほど大きくない正方形のテーブルに、ひとり客は確実に相席となります。もちろん、西野嘉高も相席。メニューは壁に貼ってあると‥こちらの息子さんらしい城島選手に似たお兄さんに言われました。

頼んだのは、カラフェの赤ワインと、コンガス‥そしてビステッカ・アッラ・フィオレンティーナです。


城島さん「食べれるかなぁ‥」

西野嘉高「食べれるやろぉ〜」

城島さん「かなり大きいよ‥」

西野嘉高「俺より大きい‥?」


と申しましたら笑ってました。

まぁこれ以外注文するわけでもなく‥なんだかジモピーなテーブルに座ってましたら‥城島さんが、焼く前のお肉を持って来てくれました。


城島さん「これで1kgやけど‥?」

西野嘉高「俺は100kgやで。」


どうやら、西野嘉高と城島さんはコンビが組めるほど相性が良さそうです。


西野嘉高の前に座っているのは、30歳になるかならないか‥な、なぜかAMGの帽子をかぶったイタリアのお兄さん。西野嘉高の左手に座るのは、70歳は越えているであろうおじいさん。

隣のテーブル(総相席)には、ひとり‥ごちゃごちゃ言うおじさんがいらっしゃいまして、とても活気のあるお店。

西野嘉高は、赤ワインをチビリチビリと飲みながらお肉が焼けるのを待ちます。

お向かいのお兄さんと、左のおじいさんには、パスタがやってきました。いわゆる昼の定食を頼んだようで‥ジモピーさん達は、みんな日替わり定食。

パスタは二種類選べるようで、ペンネのクリームソースっぽいのを食べてました。セコンドには、お向かいのお兄さんは、牛肉を赤ワインで煮込んだらしもの‥左のおじいさんは、鶏の骨付きのもも肉を唐揚げにしたものです。

さて‥西野嘉高のビステッカはなかなか焼けないようです。

うんうん、じっくり焼くんですね‥はい、わかります。

とそこへ‥左のおじいさんが‥


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おじいさん「なぁなぁ‥」

西野嘉高 「はい?」

おじいさん「これ、ちょっとつまみ〜や。」

と、チキンの付け合わせのポテト(マクドナルドのフライドポテトみたいなやつ)を、差し出します。


西野嘉高 「おおきに。では、ちょっともらいますね‥」

優しいおじいさんですね。

さて‥いよいよ、ビステッカが来ましたよーっと♪


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おおおお、さすが1kgだと大きいですね。ちょっと画像では1kgには見えないかもしれませんが‥。さぁ、これから戦闘開始です。ここまで大見得切って、食べ残すなど‥西野嘉高の辞書にございませんからね‥。

肉はやや固めですが、嫌いじゃない。それほどガツンとした塩分でもなく程良い。レモンをかけるのもとてもいいですね。テーブルにオリーブオイルがなかったので、そのまんま食べる食べる‥。

とそこへ‥左のおじいさんが‥


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おじいさん「なぁなぁ‥」

西野嘉高 「はい?」

おじいさん「もうちょっと食べ〜や。」

ほんと、優しいおじいさんです。


さすがに1kgとなると、いくら食べても減りません。骨の周りは、ちょっと筋で固いですしね‥。咀嚼の回数が多いので顎が痛くなりそうです。

とそこへ‥左のおじいさんが‥


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おじいさん「なぁなぁ‥」

西野嘉高 「はい?」

おじいさん「肉ばっかりやったら飽きるやろ?もうちょっと食べ〜や」


お肉を食べるの精一杯だったのですが‥これを断ることは日本とイタリアの国際問題にもなりかねませんので、ありがたく頂戴いたしました。

そんなこんなで‥


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完食!

もう喰えません。

ほら、右手のパンも端っこしか食べてないでしょ。

いやー満腹、満腹。

やっぱり、肉喰うと‥喰ったー!とう気分ですね‥。


とそこへ‥左のおじいさんが‥


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おじいさん「なぁなぁ‥」

西野嘉高 「はい?」

おじいさん「俺‥ポテト嫌いやねん‥全部食べて〜な。」

西野嘉高 (嫌いやったんかよーっ!)


ありがたく頂戴いたしました‥^^;


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そう、この写真。おじいさんの皿にはポテトないでしょ‥

だって、俺が全部喰わされてんもん‥

しかも、チキンも食べ残しとる‥。


さぁ‥腹も一杯になったし‥バスに乗って‥いざ、ワイナリーへっ!!




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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その2〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)


ということで、パニーニと中華料理で腹を満たした初日のフィレンツェの夜は、テレビでシュワちゃんの映画をイタリア語吹き替え版で眺めて就寝いたしました。いよいよ三社目の訪問ですが、14時台のバスに乗ってバス亭での待ち合わせ。ということで、朝は、フィレンツェを歩きます。

ちなみに‥朝一は曇りでしたが‥やっぱり雨です。


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ドーモ。


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ドーモ。


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路地。


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どこかわすれた。


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ででーん。


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チンコ。

ちなみに‥女性のは、黒い葉っぱみたいなので股間が隠されてました。


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ウッフィーあたりの路地だったと思う。


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なんとかいう広場。


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なんとか言う広場の近く。


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ポンテ・ヴェッキオ。

高級なIHレストランがあるわけではない。

宝石商が並ぶとかって‥

どれもこれも、うさんくさいだけです。

大和川が見渡せます。

雨‥ということもあり、大和川よりも汚い水質。


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反対側。


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ポンテ・ヴェッキオを渡ったあたり。


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同様。


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イノシシ。


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広場。


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広場。


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ドーモ。


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フィレンツェの御堂筋‥ブランド街。

さすがに、バックパッカーのナリでは入る気もしません。

確かブルガリからみた風景。


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ティファニーの角を入った路地二軒目に、セッテ・ポンティのモレッティ氏がオーナーの靴店。やっぱりアルファンゴと、カーシューも売ってた。

買おうかなぁ‥と思ったけど‥買うなら、モレッティ氏の口利きしてもらわんと‥損やしね。(おっと損得勘定‥)


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路地。


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フェラーリショップ。

ローマの空港にもありました。


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Enoteca Alessi
http://www.enotecaalessi.it/


超有名ですね。日本人のマリコさんが働いております。合言葉を言うたので、(こっそり)チョコレートくれました。

地下のセラーは州別になってまして、レアなスーパートスカーナほど日本の方が安いですし、基本的にちょっとお値段高めです。ただし、ちょこちょこ‥白の古酒なんかもあり、日本では買えないものもチラホラ‥。またマグナムとかは、買ってもいいかな?と思える値段でしたが、持って帰るのはちょっとね。日本にも配送してくれるそうです。(コンチェルトの86のマグナムは安かったです)

まぁ大阪と変わらんですね。

大阪よりも治安がいいとも言えます。

唯一‥不穏な雰囲気だったのは、アカデミア美術館と捨て子養育院美術館の間の広場ぐらいでしょうか‥。雨だったこともあり、ジプシーさん達が雨宿り‥。なんか酒に酔って独り言を大声で話すオッサンの演説が延々と続きます。

ジブシーさん達と、オッサン以外は西野嘉高しか居なかったのですが、西野嘉高も一緒に雨宿り‥。

囲まれちゃの?

うんうん‥

ブログにネタにするから囲んじゃってもいいんだよぉ♪

誰も、近づいてくれませんでした‥。

もうちょっとイジって欲しかったんですが‥。

さて、イタリアの困ったところは、道が悪いですね。数々のマエストロを抱えるお国ですが、「道路を舗装するマエストロ」はいないようです。

だいたい、大阪の名所に当てはめると‥あとは簡単。

すぐに道は覚えれます。

四日間で、中心部の路地という路地を歩いたような気がします。

さて‥14時台のバスだしね‥そろそろ昼飯でも喰っておきますか‥。






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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その1〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月4日


アレッツォを後にして、ローカルな電車で約1時間半ぐらいかな‥ようやくフィレンツェに到着しました。



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サンタ・マリア・ノヴェッラ駅。ローマのテルミニ駅ほどは大きくはありませんが、やっぱりそれなりの規模を誇ります。

まずは、これから四泊お世話になるホテルに向います。もちろん、雨でした‥^^;


Hotel Globus
http://www.hotelglobus.com/



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フィレンツェの宿は、トリップアドバイザーなどの評判なども加味し‥結局価格で選びました。(値段かよ!)四泊で138€‥一泊あたり34.5€‥135円換算で4657.5円ですね。

この道を真っ直ぐ(手前に)行けば‥中央市場はすぐそこな立地。テントを入るとすぐに階段で、二階がロビーです。

こちらのホテル、無料でWi-Fiが使えるというのも魅力だったのですが‥

フロント「ごめーん、なんでか知らんねんけど‥iPhoneだけは無理やねん‥」

西野嘉高「えーっ!うっそ〜ん!ちょっと試させてーや。」

で、パスワードなどを貰って打ち込みますが、やっぱり無理。諦めました。なお、フロントには自由に使えるウィンドウズのノートが一台ありますが、日本語環境はありません。

さて、ホテルですが、事前の予約時に、どうしてもバスタブの付いてる部屋じゃなきゃ嫌だ‥とダダをこねておりまして‥さて部屋に入りましょう。


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さすがシングルなので狭いです。(が、安いからしゃーない)


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部屋はベッドで60%以上占められています。(が、安いからしゃーない。)


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トイレ。綺麗です。狭いですけどね‥。


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おおお、小さいながらもバスタブが付いてます。

とりあえず、ひとっ風呂浴びました。

西野嘉高のようなデブでは体育座りでやっとこさ‥でしたが、腰の辺りまで、お湯に浸かるというのは‥いいですね。お風呂万歳!

ちなみに‥窓からは‥


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メディチ家の礼拝堂が眺められました。

電話は、ヤコブセンとか‥質素な部屋ですが、ところどころ洒落てて快適。フロントのお兄さん達の対応も、お掃除のお姉さん方もとてもいい方でしたよ。日本人の家族連れも来られてましたし、安いし、便利な立地だし‥またフィレンツェに来る時はココだな‥。スタッフは全員、英語完璧です。


さて‥ぶらぶらと散歩に出掛けます。

ホテルの斜め前に‥エノテカが一軒。


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表でタバコを吸っては、中で一杯ひっかけるオッサン達が常時4,5人は集合しているようです。

ということで西野嘉高も‥。

ワインはトスカーナ産が中心ですが、思ったほど高くはありません。例えば、モンテヴェルティーネのピアン・デル・チャンポロなどは、135円換算で2000円斬ってるお値段‥。まぁ高額でレア系(レアっていうてもたいしてことないが‥)は、日本で買う方が安いような気もしますが、お手頃価格系は、案外、日本よりも安い。総菜かって、ホテルで飲むなら、こういうエノテカ使えますね。

なお、後述しますが、トスカーナ以外も、なぜかグラヴナーとか、トゥーリガとかもありました。案外、トスカーナ以外も置いてるお店の方がワインの価格は安いと感じます。ちなみに‥グラヴナーは30€ぐらい。トゥーリガで40€ぐらいです。まぁただし、どこのエノテカもわざわざ日本に持ち帰るほどのワインはありません。

グラスワインは、「キャンティ」「キャンティ・リゼルヴァ」「ヴィーノ・ノビレ‥‥」「ブルネッロ‥‥‥」なんて感じで、生産者まで書いてません。一番安いキャンティで1.5€。うんうん、それでええねん‥。100ml弱かな‥一杯200円の幸せ。

フィレンツェ滞在中は‥三回行きました‥^^;

祭日はお休みで、お店が閉まるのはちょっと早めですけどね‥。

まぁここでも、観光客らしきアジア人である西野嘉高が、おっさん達に混じって飲んでも、イジられることもない‥うん、イタリアっていいな‥。

でも、ちょっとはイジって欲しいので、お店の人に‥


西野嘉高「俺、日本でエノテカやってんねん‥」

お店の人「おおお、アサヒ、キリン、サントリー、サッポロやね‥」

西野嘉高「なんでもよー知っとるな‥」


んで‥中央市場あたりを散策。

ホテルからは歩いて1分かからない距離。(その間にこのエノテカがある)

すぐに(うさんくさい)露天商がズラリです。

中央市場‥

いいですね。市場って好きです。お肉屋さんに並ぶ肉は、日本の肉より赤身の色が薄い‥ピンク色‥これはこれで美味しそうですね。まさか霜降りではありませんが‥。魚屋さんは‥うーん、ちょっとなぁ‥チーズ屋さんや、生ハム屋さんも美味しそう。

とりあえず、有名なパニーニ屋さんへ‥


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この日は、ランプレドットではなく、トリッパと注文しました。


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緑のバジルベースのソースと、赤い、ピカンテな辛いソースが選べましたが、とりあえず辛い方を‥。


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トリッパって言うても、いろんな部位が入ってるのか?イタリアの牛さんは、日本の牛さんと内蔵の構造が違うのかはわかりませんが‥ひょっとしてランプレドットなのかもしれませんが‥まぁどっちでもエエねん。

旨いし‥。

まったく臭みなし‥。

ちょっと感動モノの美味しさでした。

ちなみに‥フィレンツェ滞在中‥三回喰いました。

さて、露天を散策です。

堂々と‥ニセモノブランドも売られていますが、革製品か、フィオレンティーナ(非公式)グッズ屋さんが多いですね。

心の中では、鶴橋か西成のあいりん地区と呼ぶことにしました。

とはいえ、露天なテキヤのお兄さん方も、しつこく営業してくるわけでもないし、イタリア人って、案外大人しいというか‥相手にされてないのか?

さて‥中途半端にパニーニを喰ってしまって‥まったく腹が減りません。雨も降ってるし‥とりあえず水かコーラでも買ってホテルでまったりしようかな‥と、中国系のお店に‥。

基本的に、飲み物は、中国系のお店で買うのが西野嘉高の鉄則です。大抵、中国系のお店の方が他の店よりも安い。例えば、コカ・コーラの500mlペットボトルは、駅で買うと2.7€あたりでしたが、中国系のお店で買うと、たいてい1.5€なもんです。まぁそれでも日本よりは高いけどね。

で、飲み物を調達に、ホテルの並びの中国系の総菜屋に入ったのですが‥

ここで中華料理が喰いたい‥という欲求に火が付きます。

やっぱりご飯モノが喰いたいのよねぇ。

ということで、ホテルの近くにある北京飯店などというベタな名前の中華料理屋さんに入ってしまいました。


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ワンタンスープ。

これが案外旨い。ワンタンは揚げワンタンです。やっぱり中華な味付けのスープは、安心しますね。


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五目焼飯。

メニューにはリゾットと書いてありましたが‥。

ここでウエイトレスの中華女子を呼びつけまして‥


西野嘉高「あの〜五目ということは、五種類の具材が入ってるわけですが‥このグリーンピースも五目の内のひとつなの?」

中華女子「うん。そう。」

西野嘉高「しゃーないな‥。(納得いかんが‥)」

異国ではご飯は別腹を再確認。とりわけ用の大きなスプーンでガッツリとかきこんでしまいました。

ということで必要以上に満腹になりまして‥この日は終了です。

明日は、いよいよ三社目‥

実は、あいまいな約束しかできていないので、果たして無事に会えるのかどうか心配です。











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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜テヌータ・セッテ・ポンティ編〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月4日(月)


さて‥たった一日ではありますが、ウンブリア州を極めたような錯覚に陥るのは、やはり、ウンブリア州の様々な街を訪れ、その街を感じれたからかもしれません。もちろん、ペルティカイアのグイドさんとアレッサンドロとの話は、ワインのみならず‥色んなことを話しましたしね。

朝9時に、グイドさんとアレッサンドロが迎えに来てくれました。車で約2時間‥Arezzo(アレッツォ)まで‥この間も、色んな話をしましたよ。どこかで「ここからトスカーナ」な表示も見たような気がしますが、お話は充実‥色んな約束もしました。まぁ深い話はメルマガでね‥。

3日のウンブリアは天気に恵まれましたが、朝から雪混じりの雨‥ちょっと心配だなぁ。

いよいよアレッツォです。



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アレッツォの高速道路の料金所を出たところで、路肩に止まりました。ふと右側を見ると‥不適な笑みを浮かべる男が‥。


でた‥ステファノ‥。


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はい、高速道路の路肩で‥ペルティカイアからテヌータ・セッテ・ポンティへの(正月早々‥やっかいなお荷物の‥笑)引き継ぎが行われました。そう、左後ろのフォードに乗ってるのは‥日本での輸入元展示会でも、もう4,5回は来日しているテヌータ・セッテ・ポンティのセールス・マネージャーであるステファノ・マッジーニ氏です。

ここでグイドさん、アレッサンドロともお別れ‥。ちょっと悲しかったわ‥。

さて、ここからテヌータ・セッテ・ポンティを目指しCastiglion Fibocchi(カスティリオン・フィボッチ)へと向います。



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ステファノさんとは古い仲‥。日本に初めてセッテ・ポンティが輸入され始めた頃は、オースティンパワーズのマイク・マイヤーズのような眼鏡をかけた男の子がセールス・マネージャーを担当してましたが、その翌年から、ステファノさんになりました。初めて日本に来た時は、まだ髪の毛あったんですけどね‥長らくスキンヘッドになってまして、輸入元飯田さんの展示会では、ジャン・レノと呼ばれてます(笑)。

展示会では一緒にブースにも立ちますし、日本では晩飯も喰いに行った事もあり、もう馴染みの仲ですね。

そんなステファノさんの車で‥セッテ・ポンティまで向いますが‥想像通り、運転は荒い‥^^;

西野嘉高 「なんでフォードやねん‥」

ステファノ「別にええやん‥」

西野嘉高 「フィアットとかランチャとか期待するやん‥」

ステファノ「フォードも結構走ってるで‥」

西野嘉高 「日本に忠誠心を見せるために、今度は日本車にしとけよ‥」

ステファノ「わかった。」

その荒い運転をするステファノさんの右腕を見ますと‥

西野嘉高 「ほんで‥(オーデマ・ピゲのロイヤル・オーク)オフショア(・クロノ)売ったん?」

ステファノ「うん、買い替えてん‥」

そう‥右腕には、パテック・フィリップのアクアノートが‥。

西野嘉高 「また中古やろ‥」

ステファノ「わかる〜?」

西野嘉高 「わかるわ…」

ステファノさんも、西野嘉高同様‥腕時計は一張羅‥。何本も持ってはいませんで、ステファノさんは、中古を買い替える‥そんな感じですね。まぁ似合ってましたけどね‥俺もアクアノートが欲しい‥。


さて‥道中はずーっと雪混じりの雨‥しかも、そこそこ降ってます。

セッテ・ポンティの畑もいくつか巡ってくれましたが、車を降りる気にならないほどの雨で、写真はあまりございません。何度か説明していますが、クロニョーロもオレーノも基本的に畑は同じです。畑の名前がクロニョーロ‥という区画はありますが‥そこからのセレクションや、樽での熟成具合で振り分けられます。

輸入元さんがセッテ・ポンティを訪れた当時のオーナーであるアントニオ・モレッティ氏のお家は、別れた嫁さんが住んでました。(まぁ色々あるんだろう‥)

また、畑からすぐのところには、馬が数頭‥な厩舎がございまして‥


ステファノ「セッテ・ポンティでポロ・チーム作ってるねん‥」

西野嘉高 「へぇーイタリアでもポロって盛んやのん?」

ステファノ「まさかぁ〜めっちゃ金かかるし‥」

西野嘉高 「モレッティさんならでわ‥やね。」

ステファノ「そういうこと‥。」

最も古い樹齢70年以上のサンジョベーゼの区画を見せたがってましたが、まったく車が入れる状態ではなく‥そういえば、ステファノさんのフォードが、なぜマニュアルなのかも、よくわかりました。AT車だと‥無理ですわ。

続いては、サンジョベーゼやカベルネの畑よりも標高の高い場所にあるメルロの畑を見に車を走らせます。メルロの畑はちょっとだけ離れていまして、途中‥


ステファノ「ほら、ここがフェラガモのお家‥」

西野嘉高 「へーさすがにデカイねぇ‥」

ステファノ「俺、友達やねん‥」

西野嘉高 「ふーん(ほんまかよ‥)」


フェラガモのお家の近くの標識は「ボッロ」と書かれていました。そう、フェラガモ家のワインは「イル・ボッロ」でしたもんね。そんなフェラガモさん家のすぐ近くにメルロの畑がありました。


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結構な広さです。

そんなこんなで‥ぐるりとセッテ・ポンティの所有する畑を見学後、醸造設備を拝見に‥。


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ファーメンタータンクがズラリ。ここのは、台形になってました。白ワイン用にコールドマセラシオンをするためのタンクの試運転とかもやってましたよ。

続きまして‥熟成庫へ‥。


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オレーノも眠っていましたので、新樽の香りがふんわりします。


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また雨も振り出しまして‥

ステファノ「さぁテイスティングでもしながら‥昼飯喰うか?」

ということになり、モレッティ氏のお家に向います。


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エントランス。

左側が、テイスティングルームや、居間がありまして、この右側にモレッティ氏の私物がゴロゴロしているセラーがございます。


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テイスティングルームその1。


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テイスティングルームその2。


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テイスティングしたワイン達‥

画像では12本ですが、もうひとつ‥泡を飲みました。

本来は、仕事初めが始まっていない時期でしたので、終始ステファノさんと‥と、思ってましたら、モレッティ氏や、モレッティ氏のお姉さんだか妹さんもいらっしゃいまして、モレッティ氏、ステファノさん、西野嘉高の三人で、テイスティングをしながら昼食‥実務的なお話‥(メルマガで後述)となりました。

ちなみに‥モレッティ氏は、たぶんプラダのスーツをバシっと‥お姉さんだか、妹さんもたぶんプラダですね。

どこの生産者さんもそうですが‥お抱えのシェフがいらっしゃるんですよねぇ。モレッティ家もお抱えのシェフがお料理を作ってくれました。


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トマトの味が濃いですね。パルミジャーノたっぷりかけて頂きます。


パキーノトマトだそうです。


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イタリアで食べるトマトは旨いわ。


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モレッティ氏がホール買いしてるという、パルミジャーノ。

18ヶ月熟成とのことですが、アミノ酸の固まりもでてて、とても美味しい。ステファノ曰く‥毎日喰うもんやから‥36ヶ月とか‥熟成の長いのは、味が濃過ぎて、これぐらいが丁度いい‥とのこと。(お土産に1カットくれました)


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うわ‥お肉!

なんか、めっちゃ旨かったです。

そこでモレッティ氏の姉さんだか妹さんだかが‥


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パネトーネも出してくれました。

うーん、生産者のとこで喰う食事は旨いなぁ。

もちろんワインも旨いわけですが‥やっぱりセッテ・ポンティのIGTワイン達は旨いです‥を確認。

最後にモレッティ氏と記念撮影をば‥。


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すでに髭ボーボー。

んで‥帰りに‥


モレッティ「西野くん‥せっかく来てんから‥お土産持って帰り〜な」

と、モレッティ氏の個人セラーに‥。もちろんセッテ・ポンティのワインもありますが、ボルドーやブルゴーニュ、そして、バローロその他、イタリアワインも眠っておりまして、相当なオールドビンテージも所有されております。

在庫はキチンと、在庫表なノートがありまして‥

モレッティ「うーん、コレと、アレと‥そう、コレも‥(と、マグナムを取り出す)」

西野嘉高 「そんなに持って帰られへんわ‥送っといてーな」

モレッティ「そうか‥でも、まぁ一本ぐらい‥あ、そうや‥これとかどーよ?」

と、手渡されたのは‥また、ワイン会で開けましょうね。

それから、旨かったパルミジャーノの固まりと、モレッティ氏の姉さんだか妹さんだか‥が作ったイチジクのジャムを貰いました。(これがまためっさ旨いんです)

なんだか‥セッテ・ポンティのお話は、ペルティカイアと比較するとあっさりしてますが、ちゃんとお話はしてきましたよーっと。

で、降りしきる雨の中‥ステファノさんがアレツツォの駅まで送ってくれます。

イタリアって信号少ないのよね‥

交差点は、ぐるっとロータリーみたいになってて‥

ここで譲り合い‥いや、割り込みを覚えるわけですな‥。

で、アレッツォの近くの交差点で、無理に割り込んできた車が‥

横付けして窓を開けるステファノ‥


ステファノ 「○▲※‥‥‥」

なんか、言うたらあかん言葉を‥。

ちょっとちょっと止めようや‥笑

とかなんとか怒ってた癖に‥最後は‥


ステファノ「ぼんじょるの〜」


とかって、仲直りするんですね。

で、アレッツォ駅に到着‥

フィレンツェまでの電車に約1時間ほどあったので、アレッツォの街でも観光する?と聞いてくれたものの‥雨だしね‥まぁなんとか、カッフェでもしばいて時間潰すわ‥とステファノさんともお別れ‥で、フィレンツェまでの切符はステファノさんがおごってくれました。


ステファノ「俺等、友達やからな‥」

西野嘉高 「お客様と呼べ‥お客様と‥」


ということで、セッテ・ポンティ訪問はここで終了。まぁよく知ってる生産者ですからね。

アレッツォの駅から、市街を見た景色。


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こんな感じ。


駅構内から、ホームを見た感じ‥


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こんな感じ。


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ローカル線に乗ってフィレンツェに向いますよー。

ここまでほとんど金使ってねー!





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西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜ベヴァーニャ編 - その2〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月3日(日)


ということで、この日の朝はローマに居てた記憶も薄らぐほど‥ウンブリア州の様々な街‥もちろんペルティカイアの訪問もあって大充実な一日でした。ウンブリア州最後の街は‥ベヴァーニャという小さな街となりました。

いよいよ晩飯は、ウンブリアの郷土料理が楽しめるという‥ホテルのお向かえのこのリストランテに向います。


Redibis Resraurant
http://www.redibis.it/


詳しい情報は、上記のサイトでご確認いただきたいのですが、大昔はテアトロだった‥という場所を改装して作られたリストランテで、入口はとても小さくて、この奥に凄い世界が広がってるなど‥思いもしませんでした。


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ウェイティングルームが延々と続き‥途中、ウェイティングバーや、ワインセラーを経て座席に向います。

その昔は劇場だったのを彷彿とさせる回廊のような部分がテーブル席になっていました。


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天井は高くアーチを描いており、テーブルや椅子はとてもモダンなデザインのもの‥。アンティークな調度品と、モダンなそれとが入り交じる不思議ながらも、高級感のあるリストランテでしたよ。

西野嘉高と、グイドさん、グイドさんの奥様と、アレッサンドロの4人が一番客でしたが、ガラス越しにキッチンの様子が見渡せる半個室には、合計8人の子供連れ、我々の席の向いには、絵に描いたようなイケメンと美女のカップルが二組‥。

なお、イケメンと美女なカップルはいずれも、相当なお洒落をしてのお食事なのですが、一組の美女が‥ほぼ「乳丸出し」なお召し物でして‥見入ってしまいました。(はい、男の性です)

こんな小さな街のリストランテ‥新年三日にも関わらず、お客様が入ってきます。

さて、食事ですが、ソムリエの説明のもと、グイドさんが全てオーダーしてくれました。ちなみに‥表にメニューがございました。


IMG_1550.jpg
(クリックで拡大すると思います。)


後から喰ったもんと、メニューを照らし合わせてみたのですが‥合致したのは、アンティパストだけかなぁ‥。付け合わせが違うようなものもあったりして‥。


まずはアミューズから。


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リコッタチーズの春巻きです。これに合わせて、オルトレポ・パヴェーゼのピノネロなスプマンテ(NVと説明がありました)がサービスされました。皮はサックリ‥中味はトロっと‥リコッタのミルキーな味わいがとても美味しかったです。


続きまして、アンティパストをば‥。


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黒っぽいライ麦のパンの上にチンタ・セネーゼの生ハム。生姜の風味の効いた、リンゴのあっさりしたコンポートが添えられていました。

今回のイタリア旅行全般に言えることですが、イタリアはパンがイマイチ‥というのは、信じ難いほど、どこで食べたパンも美味しかったですよ。特に、このチンタ・セネーゼの下の黒いライ麦パンは‥中がしっとりしてて‥絶品でした。リンゴのコンポートも、絶妙に生姜の風味が効いていて、甘過ぎないんだなぁ。

ここで、ソムリエさんは、アブルッツォ州のラ・ヴァレンティーナのペコリーノからなる白ワインをサービスしてくれました。と、同時に‥ペルティカイアのサグランティーノ・モンテファルコ2005年を抜栓。50mlほどグラスに入れて放置プレイが始まりました。


お次ぎはプリモです。


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ニョッキのようでニョッキでないニョッキのようなもの。西野嘉高が「これニョッキ?」と聞きますと、「ニョッキはじゃがいもが入ってるやろ?これは、粉と水だけやねん。ウンブリアでは、こんな感じ‥」との答え。白玉団子ほどツルンとはしてませんが、非常に軽い食感‥ニョッキなら、腹一杯になりそうですが‥とても軽くて、いくらでも食べれます。トマトソースも、フレッシュで軽め‥とても合ってました。

さて‥ここのソムリエを素晴らしいと感じた点を書いておきましょう。西野嘉高にとっては、ド田舎な街のリストランテという想像は、入口を入った時点で覆されたわけですが、そのインテリアのみならず‥ソムリエのサービスも非常に洗練されていました。

スクっとした姿勢で、礼儀正しく、ワインの説明もお料理の説明もしっかりと‥西野嘉高には、英語で説明をしていただきました。また、今回はペルティカイアのオーナーであるグイドさんが来店しているということもあり、他のテーブルにも、モンテファルコ・ロッソをお薦めし、サービスしてました。西野嘉高とグイドさんの奥様は‥いわゆる上座で、リストランテ全体が眺められるポジション。グイドさんとアレッサンドロは、壁を向いてるわけで、グイドさんの背のテーブルで何をサービスしようが、グイドさんはわからなかった‥とも思いますが、ちゃーんとペルティカイアのオーナーが来店してると‥そこのワインをちゃんと使うんですよねぇ。当然のような気もしますが‥ちょっと感心しましたよ。

他のテーブルでもお料理選びのアドバイス‥そのお料理ならば、このワインは?というアドバイス‥ちゃんとお客様とコミュニケーションを取るソムリエの姿勢‥うん、いいですね。このコミュニケーションがあるからこそ‥ペルティカイアのワインをお薦めし、そして、お客様がそれを選んでくれる‥納得してオーダーしてくれるわけです。

そして、プリモの中盤に、ひとつのグラスに注いだ50ml程度のモンテファルコ・サグランティーノを他のグラスに移し、リンスを始めます。しかし、ただ移すんじゃないんですよねぇ。グラスの底を円をなぞるように‥しながら、ワインをグラスからグラスへ移します。残ったワインはセコンドのソースになるべく厨房へと消えて行きました。

その効果?そんなのどっちでもいいんですよ。「魅せる」という部分もちゃんとやってのけるソムリエ‥これは参りました。


さて‥セコンドです。


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サルシッチャを何かで巻いたもの‥ナッツ入り。右上は洋梨のようにも感じる玉葱(?)の赤ワイン煮、左はじゃがいものキッシュみたいなの‥でした。そのサルシッチャには、モンテファルコ・サグランティーノがソースに混ぜられています。

サルシッチャは旨味があってジューシー、しかもナッツ類が効いてるのよねぇ。基本的には塩味ですが、サグランティーノのソースと、サグランティーノ‥合わないはずかありません。そしてキッシュみたいなのがね‥中がプリンプリンなんだな。こちらもウンブリアの郷土料理とのこと‥。

ホテルにウンブリア料理のレシピ本が飾ってあったのですが、それにも、ちゃんと、このサルシッチャのお料理は載ってました。(名前何か知らんが‥)

うーん。めっさ満足。

さて‥別腹です。


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まさか、イタリアの片田舎で、ほおずき‥って。

それにしても、旨かったです。

お会計は、知らずな間にグイドさんがお支払いしてくれてまして‥ごちそうさまでした!


ということで、長い長い‥ウンブリア州での一日が終わります。

ホテルに帰って、シャワーを浴びてぐっすり‥。

いよいよ明日はトスカーナに入りますが、次の生産者の最寄りの街であるArezzo(アレッツォ)までは、またもやグイードさんとアレッサンドロが車で送ってくれるとのこと‥。


さて‥ここから‥

2010年1月4日(月)


朝です。

朝飯です。

ホテルの食堂に向います。


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きっとそうだろうな‥と、思ってましたが‥。

どうやら‥3日の宿泊客は、西野嘉高ひとり‥貸切状態だったようです。

食堂もイチイチお洒落です。


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紅茶類も充実。


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シリアルには手を出さす‥

その丸いケーキみたいなのを食べたかったんですが‥

切ってなかったし‥

俺しかおれへんし‥

となりのカップケーキにしといた。


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ヨーグルトも旨かった。

それにしても、温かい卵料理が喰いたいが‥。


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今回の旅で、一番旨かったクロワッサン‥これは絶品だったなぁ。

さて‥待ち合わせの朝9時です。

ホテルのロビーでチェックアウトをお願いしましたら‥

グイドさんが払ってました‥。

ありがたや‥ありがたや‥。

では‥いざトスカーナへ‥。




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