西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜ベヴァーニャ編 - その2〜 [イタリア紀行2010]
2010年1月3日(日)
ということで、この日の朝はローマに居てた記憶も薄らぐほど‥ウンブリア州の様々な街‥もちろんペルティカイアの訪問もあって大充実な一日でした。ウンブリア州最後の街は‥ベヴァーニャという小さな街となりました。
いよいよ晩飯は、ウンブリアの郷土料理が楽しめるという‥ホテルのお向かえのこのリストランテに向います。
Redibis Resraurant
http://www.redibis.it/
詳しい情報は、上記のサイトでご確認いただきたいのですが、大昔はテアトロだった‥という場所を改装して作られたリストランテで、入口はとても小さくて、この奥に凄い世界が広がってるなど‥思いもしませんでした。
ウェイティングルームが延々と続き‥途中、ウェイティングバーや、ワインセラーを経て座席に向います。
その昔は劇場だったのを彷彿とさせる回廊のような部分がテーブル席になっていました。
天井は高くアーチを描いており、テーブルや椅子はとてもモダンなデザインのもの‥。アンティークな調度品と、モダンなそれとが入り交じる不思議ながらも、高級感のあるリストランテでしたよ。
西野嘉高と、グイドさん、グイドさんの奥様と、アレッサンドロの4人が一番客でしたが、ガラス越しにキッチンの様子が見渡せる半個室には、合計8人の子供連れ、我々の席の向いには、絵に描いたようなイケメンと美女のカップルが二組‥。
なお、イケメンと美女なカップルはいずれも、相当なお洒落をしてのお食事なのですが、一組の美女が‥ほぼ「乳丸出し」なお召し物でして‥見入ってしまいました。(はい、男の性です)
こんな小さな街のリストランテ‥新年三日にも関わらず、お客様が入ってきます。
さて、食事ですが、ソムリエの説明のもと、グイドさんが全てオーダーしてくれました。ちなみに‥表にメニューがございました。
(クリックで拡大すると思います。)
後から喰ったもんと、メニューを照らし合わせてみたのですが‥合致したのは、アンティパストだけかなぁ‥。付け合わせが違うようなものもあったりして‥。
まずはアミューズから。
リコッタチーズの春巻きです。これに合わせて、オルトレポ・パヴェーゼのピノネロなスプマンテ(NVと説明がありました)がサービスされました。皮はサックリ‥中味はトロっと‥リコッタのミルキーな味わいがとても美味しかったです。
続きまして、アンティパストをば‥。
黒っぽいライ麦のパンの上にチンタ・セネーゼの生ハム。生姜の風味の効いた、リンゴのあっさりしたコンポートが添えられていました。
今回のイタリア旅行全般に言えることですが、イタリアはパンがイマイチ‥というのは、信じ難いほど、どこで食べたパンも美味しかったですよ。特に、このチンタ・セネーゼの下の黒いライ麦パンは‥中がしっとりしてて‥絶品でした。リンゴのコンポートも、絶妙に生姜の風味が効いていて、甘過ぎないんだなぁ。
ここで、ソムリエさんは、アブルッツォ州のラ・ヴァレンティーナのペコリーノからなる白ワインをサービスしてくれました。と、同時に‥ペルティカイアのサグランティーノ・モンテファルコ2005年を抜栓。50mlほどグラスに入れて放置プレイが始まりました。
お次ぎはプリモです。
ニョッキのようでニョッキでないニョッキのようなもの。西野嘉高が「これニョッキ?」と聞きますと、「ニョッキはじゃがいもが入ってるやろ?これは、粉と水だけやねん。ウンブリアでは、こんな感じ‥」との答え。白玉団子ほどツルンとはしてませんが、非常に軽い食感‥ニョッキなら、腹一杯になりそうですが‥とても軽くて、いくらでも食べれます。トマトソースも、フレッシュで軽め‥とても合ってました。
さて‥ここのソムリエを素晴らしいと感じた点を書いておきましょう。西野嘉高にとっては、ド田舎な街のリストランテという想像は、入口を入った時点で覆されたわけですが、そのインテリアのみならず‥ソムリエのサービスも非常に洗練されていました。
スクっとした姿勢で、礼儀正しく、ワインの説明もお料理の説明もしっかりと‥西野嘉高には、英語で説明をしていただきました。また、今回はペルティカイアのオーナーであるグイドさんが来店しているということもあり、他のテーブルにも、モンテファルコ・ロッソをお薦めし、サービスしてました。西野嘉高とグイドさんの奥様は‥いわゆる上座で、リストランテ全体が眺められるポジション。グイドさんとアレッサンドロは、壁を向いてるわけで、グイドさんの背のテーブルで何をサービスしようが、グイドさんはわからなかった‥とも思いますが、ちゃーんとペルティカイアのオーナーが来店してると‥そこのワインをちゃんと使うんですよねぇ。当然のような気もしますが‥ちょっと感心しましたよ。
他のテーブルでもお料理選びのアドバイス‥そのお料理ならば、このワインは?というアドバイス‥ちゃんとお客様とコミュニケーションを取るソムリエの姿勢‥うん、いいですね。このコミュニケーションがあるからこそ‥ペルティカイアのワインをお薦めし、そして、お客様がそれを選んでくれる‥納得してオーダーしてくれるわけです。
そして、プリモの中盤に、ひとつのグラスに注いだ50ml程度のモンテファルコ・サグランティーノを他のグラスに移し、リンスを始めます。しかし、ただ移すんじゃないんですよねぇ。グラスの底を円をなぞるように‥しながら、ワインをグラスからグラスへ移します。残ったワインはセコンドのソースになるべく厨房へと消えて行きました。
その効果?そんなのどっちでもいいんですよ。「魅せる」という部分もちゃんとやってのけるソムリエ‥これは参りました。
さて‥セコンドです。
サルシッチャを何かで巻いたもの‥ナッツ入り。右上は洋梨のようにも感じる玉葱(?)の赤ワイン煮、左はじゃがいものキッシュみたいなの‥でした。そのサルシッチャには、モンテファルコ・サグランティーノがソースに混ぜられています。
サルシッチャは旨味があってジューシー、しかもナッツ類が効いてるのよねぇ。基本的には塩味ですが、サグランティーノのソースと、サグランティーノ‥合わないはずかありません。そしてキッシュみたいなのがね‥中がプリンプリンなんだな。こちらもウンブリアの郷土料理とのこと‥。
ホテルにウンブリア料理のレシピ本が飾ってあったのですが、それにも、ちゃんと、このサルシッチャのお料理は載ってました。(名前何か知らんが‥)
うーん。めっさ満足。
さて‥別腹です。
まさか、イタリアの片田舎で、ほおずき‥って。
それにしても、旨かったです。
お会計は、知らずな間にグイドさんがお支払いしてくれてまして‥ごちそうさまでした!
ということで、長い長い‥ウンブリア州での一日が終わります。
ホテルに帰って、シャワーを浴びてぐっすり‥。
いよいよ明日はトスカーナに入りますが、次の生産者の最寄りの街であるArezzo(アレッツォ)までは、またもやグイードさんとアレッサンドロが車で送ってくれるとのこと‥。
さて‥ここから‥
2010年1月4日(月)
朝です。
朝飯です。
ホテルの食堂に向います。
きっとそうだろうな‥と、思ってましたが‥。
どうやら‥3日の宿泊客は、西野嘉高ひとり‥貸切状態だったようです。
食堂もイチイチお洒落です。
紅茶類も充実。
シリアルには手を出さす‥
その丸いケーキみたいなのを食べたかったんですが‥
切ってなかったし‥
俺しかおれへんし‥
となりのカップケーキにしといた。
ヨーグルトも旨かった。
それにしても、温かい卵料理が喰いたいが‥。
今回の旅で、一番旨かったクロワッサン‥これは絶品だったなぁ。
さて‥待ち合わせの朝9時です。
ホテルのロビーでチェックアウトをお願いしましたら‥
グイドさんが払ってました‥。
ありがたや‥ありがたや‥。
では‥いざトスカーナへ‥。
ということで、この日の朝はローマに居てた記憶も薄らぐほど‥ウンブリア州の様々な街‥もちろんペルティカイアの訪問もあって大充実な一日でした。ウンブリア州最後の街は‥ベヴァーニャという小さな街となりました。
いよいよ晩飯は、ウンブリアの郷土料理が楽しめるという‥ホテルのお向かえのこのリストランテに向います。
Redibis Resraurant
http://www.redibis.it/
詳しい情報は、上記のサイトでご確認いただきたいのですが、大昔はテアトロだった‥という場所を改装して作られたリストランテで、入口はとても小さくて、この奥に凄い世界が広がってるなど‥思いもしませんでした。
ウェイティングルームが延々と続き‥途中、ウェイティングバーや、ワインセラーを経て座席に向います。
その昔は劇場だったのを彷彿とさせる回廊のような部分がテーブル席になっていました。
天井は高くアーチを描いており、テーブルや椅子はとてもモダンなデザインのもの‥。アンティークな調度品と、モダンなそれとが入り交じる不思議ながらも、高級感のあるリストランテでしたよ。
西野嘉高と、グイドさん、グイドさんの奥様と、アレッサンドロの4人が一番客でしたが、ガラス越しにキッチンの様子が見渡せる半個室には、合計8人の子供連れ、我々の席の向いには、絵に描いたようなイケメンと美女のカップルが二組‥。
なお、イケメンと美女なカップルはいずれも、相当なお洒落をしてのお食事なのですが、一組の美女が‥ほぼ「乳丸出し」なお召し物でして‥見入ってしまいました。(はい、男の性です)
こんな小さな街のリストランテ‥新年三日にも関わらず、お客様が入ってきます。
さて、食事ですが、ソムリエの説明のもと、グイドさんが全てオーダーしてくれました。ちなみに‥表にメニューがございました。
(クリックで拡大すると思います。)
後から喰ったもんと、メニューを照らし合わせてみたのですが‥合致したのは、アンティパストだけかなぁ‥。付け合わせが違うようなものもあったりして‥。
まずはアミューズから。
リコッタチーズの春巻きです。これに合わせて、オルトレポ・パヴェーゼのピノネロなスプマンテ(NVと説明がありました)がサービスされました。皮はサックリ‥中味はトロっと‥リコッタのミルキーな味わいがとても美味しかったです。
続きまして、アンティパストをば‥。
黒っぽいライ麦のパンの上にチンタ・セネーゼの生ハム。生姜の風味の効いた、リンゴのあっさりしたコンポートが添えられていました。
今回のイタリア旅行全般に言えることですが、イタリアはパンがイマイチ‥というのは、信じ難いほど、どこで食べたパンも美味しかったですよ。特に、このチンタ・セネーゼの下の黒いライ麦パンは‥中がしっとりしてて‥絶品でした。リンゴのコンポートも、絶妙に生姜の風味が効いていて、甘過ぎないんだなぁ。
ここで、ソムリエさんは、アブルッツォ州のラ・ヴァレンティーナのペコリーノからなる白ワインをサービスしてくれました。と、同時に‥ペルティカイアのサグランティーノ・モンテファルコ2005年を抜栓。50mlほどグラスに入れて放置プレイが始まりました。
お次ぎはプリモです。
ニョッキのようでニョッキでないニョッキのようなもの。西野嘉高が「これニョッキ?」と聞きますと、「ニョッキはじゃがいもが入ってるやろ?これは、粉と水だけやねん。ウンブリアでは、こんな感じ‥」との答え。白玉団子ほどツルンとはしてませんが、非常に軽い食感‥ニョッキなら、腹一杯になりそうですが‥とても軽くて、いくらでも食べれます。トマトソースも、フレッシュで軽め‥とても合ってました。
さて‥ここのソムリエを素晴らしいと感じた点を書いておきましょう。西野嘉高にとっては、ド田舎な街のリストランテという想像は、入口を入った時点で覆されたわけですが、そのインテリアのみならず‥ソムリエのサービスも非常に洗練されていました。
スクっとした姿勢で、礼儀正しく、ワインの説明もお料理の説明もしっかりと‥西野嘉高には、英語で説明をしていただきました。また、今回はペルティカイアのオーナーであるグイドさんが来店しているということもあり、他のテーブルにも、モンテファルコ・ロッソをお薦めし、サービスしてました。西野嘉高とグイドさんの奥様は‥いわゆる上座で、リストランテ全体が眺められるポジション。グイドさんとアレッサンドロは、壁を向いてるわけで、グイドさんの背のテーブルで何をサービスしようが、グイドさんはわからなかった‥とも思いますが、ちゃーんとペルティカイアのオーナーが来店してると‥そこのワインをちゃんと使うんですよねぇ。当然のような気もしますが‥ちょっと感心しましたよ。
他のテーブルでもお料理選びのアドバイス‥そのお料理ならば、このワインは?というアドバイス‥ちゃんとお客様とコミュニケーションを取るソムリエの姿勢‥うん、いいですね。このコミュニケーションがあるからこそ‥ペルティカイアのワインをお薦めし、そして、お客様がそれを選んでくれる‥納得してオーダーしてくれるわけです。
そして、プリモの中盤に、ひとつのグラスに注いだ50ml程度のモンテファルコ・サグランティーノを他のグラスに移し、リンスを始めます。しかし、ただ移すんじゃないんですよねぇ。グラスの底を円をなぞるように‥しながら、ワインをグラスからグラスへ移します。残ったワインはセコンドのソースになるべく厨房へと消えて行きました。
その効果?そんなのどっちでもいいんですよ。「魅せる」という部分もちゃんとやってのけるソムリエ‥これは参りました。
さて‥セコンドです。
サルシッチャを何かで巻いたもの‥ナッツ入り。右上は洋梨のようにも感じる玉葱(?)の赤ワイン煮、左はじゃがいものキッシュみたいなの‥でした。そのサルシッチャには、モンテファルコ・サグランティーノがソースに混ぜられています。
サルシッチャは旨味があってジューシー、しかもナッツ類が効いてるのよねぇ。基本的には塩味ですが、サグランティーノのソースと、サグランティーノ‥合わないはずかありません。そしてキッシュみたいなのがね‥中がプリンプリンなんだな。こちらもウンブリアの郷土料理とのこと‥。
ホテルにウンブリア料理のレシピ本が飾ってあったのですが、それにも、ちゃんと、このサルシッチャのお料理は載ってました。(名前何か知らんが‥)
うーん。めっさ満足。
さて‥別腹です。
まさか、イタリアの片田舎で、ほおずき‥って。
それにしても、旨かったです。
お会計は、知らずな間にグイドさんがお支払いしてくれてまして‥ごちそうさまでした!
ということで、長い長い‥ウンブリア州での一日が終わります。
ホテルに帰って、シャワーを浴びてぐっすり‥。
いよいよ明日はトスカーナに入りますが、次の生産者の最寄りの街であるArezzo(アレッツォ)までは、またもやグイードさんとアレッサンドロが車で送ってくれるとのこと‥。
さて‥ここから‥
2010年1月4日(月)
朝です。
朝飯です。
ホテルの食堂に向います。
きっとそうだろうな‥と、思ってましたが‥。
どうやら‥3日の宿泊客は、西野嘉高ひとり‥貸切状態だったようです。
食堂もイチイチお洒落です。
紅茶類も充実。
シリアルには手を出さす‥
その丸いケーキみたいなのを食べたかったんですが‥
切ってなかったし‥
俺しかおれへんし‥
となりのカップケーキにしといた。
ヨーグルトも旨かった。
それにしても、温かい卵料理が喰いたいが‥。
今回の旅で、一番旨かったクロワッサン‥これは絶品だったなぁ。
さて‥待ち合わせの朝9時です。
ホテルのロビーでチェックアウトをお願いしましたら‥
グイドさんが払ってました‥。
ありがたや‥ありがたや‥。
では‥いざトスカーナへ‥。
タグ:イタリア紀行2010
本場でもほおずきって・・・千林大宮の天才シェフはさすがですね。
by puripapa (2010-01-13 19:05)
>puripapaさん
いやいや、変態シェフじゃなくても使ってますよん♪
by ypsilon (2010-01-13 19:40)
リコッタチーズの春巻き
美味しそう
素晴らしいお料理の数々みごとです
by ryuji_s1 (2010-02-11 12:53)