SSブログ

西野嘉高のイタリア紀行 2010年 〜フィレンツェ編 - その4〜 [イタリア紀行2010]

2010年1月5日(火)


無事にイゾレ・エ・オレーナの訪問も終わり。これまで三社を訪問いたしまして、残りは一社。残りの一社は自力での訪問ではありませんので、ちょっとホッとしましたね。日本の輸入元さん達、そして生産者さん達のご協力があってこそ‥(無謀な?)一人でのイタリア訪問が成功したのだ‥と実感です。

フィレンツェに帰ってからは、またもや散策‥。なんだか、仕事も順調だし、昼には1kgの肉(とポテト)もたらふく喰って‥なんだか充実‥満足‥そして、腹は減らない。

フィレンツェに四泊しましたが、ドォーモも登らなかったですし、ウッフィ美術館にも入ってません。それほど並んでもなかったのですが、まったく、興味がなかった‥ですね。

夜のフィレンツェを徘徊‥。まぁ、今日のところは‥ホテルに帰ってテレビでも観ながら寝るかな‥。と、思ってたのですが‥ちょっとだけ小腹が空いてきました。何が喰いたいか?うーん、やっぱり白飯が喰いたいなぁ‥


ぼ‥ぼ‥ボクは、おにぎりが食べたいんだな‥


俺は、裸の大将か‥と思いつつ‥なぜか、トラットリアに入る気がおこらない‥もちろん、昼に1kgの肉(とポテト)を喰ってますからなおさらですね。んで、ホテルの近くを徘徊しておりましたら‥


寿司屋発見‥。


おおおお、寿司‥いいねぇ。実は、しばらく寿司は喰えないだろうと、出発前の関空で、寿司を喰ったのですが、不味くてね‥。このブログをご覧の方ならご存知の通り‥西野嘉高は、毎日三食‥寿司でもいいぐらい寿司が好き。せっかくなので、異国の寿司の状況をレポートしようと思いまして、寿司屋を覗き込みます。

カウンター4席‥

ちっちゃ!

でも、カウンターには日本人らしき男性が(20歳そこそこ)が、待機しております。ということでとりあえず入りました。壁には、日本の四大メーカーの缶ビールがズラリ‥うーん、イタリアにも輸出してるんかしら‥。

イタリア語で話しかけてくる板前君。

日本語で話しかける西野嘉高。

日本語はまったくわからない板前君。

英語で話しかける西野嘉高。

英語は西野嘉高同様カタコトの板前君。

見た目は完璧に日本人だっただんだが‥どうやら違うようだ‥。


西野嘉高「お前(←すでにお前呼ばわり)、ナニジンやねん?」

板前くん「シンガポール人です。お客さんは‥日本人ですか?」

西野嘉高「日本人に決まってるやろ‥」

板前くん「おお、日本人ですか‥NARUTOですね。」


また、人をラーメンの具のように言いやがって‥


板前くん「観光ですか?」

西野嘉高「仕事‥」


まぁ精一杯コミュニケーションを取ろうと努力してくれてるのはわかる。


板前くん「お飲物‥何にします?日本のビールや酒もありますよ?」

西野嘉高「いらん。。。」

板前くん「じゃぁ日本のお茶にします?」


日本ではお茶はタダですが、異国でお茶に金を払う気はない。


西野嘉高「いらん。。。寿司を喰わせろ。。。」

板前くん「はい、メニューです。」


メニューを見ると、カリフォルニアロールとかあるし‥。

ネタケースを見たら‥げんなり‥でも、日本の回転寿司レベルはある。もちろん解凍した感じ。

ま、そりゃそーですけどね。


西野嘉高「じゃぁ鉄火巻き‥」


海苔の確認もしたかったわけです。


板前くん「はい、少々お待ちを‥」


なんか厨房に入っていった。

しばらくして‥


板前くん「すみません。鉄火巻き‥できないんです。」

西野嘉高「なんで?」

板前くん「マグロないんです‥」

西野嘉高「すぐに気付けよ‥ほんだら、何やったらあんねん。」

板前くん「このケースに入ってるのだけですね‥」

西野嘉高(やる気あんのか‥お前は‥)


値段を確認。その‥その‥解凍された、ショボイ海老が一貫2.5€とか‥あり得へんやろ。


西野嘉高「もう、寿司は諦めるわ‥他になんかないんかいな?」

板前くん「メニューの後ろの方に色々あります。」


メニューを眺める。

親子丼とか、牛丼とかあるし‥


西野嘉高「それはそーと、お前なぁ‥なんで、ここ4席しかないねん?」

板前くん「いやーアルバイトなもんで‥」

西野嘉高「それからなぁ‥なんで、この店、玄関に戸がないねん‥寒いやん。」

板前くん「ほんと、ここ寒いでしょ‥」


まだまだメニューを見ます。


板前くん「で、何にします?お客さん‥」

本当は、何も頼まずに、店を出ようと思ってたんです。これなら中華料理屋に入った方がエエな‥と。やっぱり異国での日本食は厳しいですね。やっぱ中華料理屋が安心です。


西野嘉高「で、お前は(寿司以外やったら)何がオススメやねん。」

板前くん「焼きうどんですかねぇ。」

西野嘉高「焼きうどん‥って‥まぁエエわ‥ほんだら焼うどんひとつ作ってみてーや。」

板前くん「はい、焼うどんイッチョー!」


お前しか居てへんやろ‥


板前くん「で、お飲物は?」

西野嘉高「いらん‥っちゅーたやろ!」

板前くん「ですよねー。少々お待ち下さい。」


のれんの向こうの厨房では、なにかを切る音のあと、フライパンでじゃんじゃかやってる音が聞こえます。

それにしても寒い。

なんで、こんな玄関の戸のない寿司屋なんだろうか‥。

5分ほど経過して‥


板前くん「できました!」

西野嘉高「そんな報告はいらん‥」


IMG_1653.jpg


これがね‥ソース味ではなく、醤油ベースなんですが‥


結構‥旨いんですわ。


エビもぷりっぷりやしねぇ。


こいつ‥味付け上手いやんけ‥


と、妙に感心。


板前くん「どうですか?」

西野嘉高「(案外‥)旨いやん。」

板前くん「よかったぁ‥日本人の人にそう言うてもらうと嬉しいですわ。」

西野嘉高「寿司屋やめたらどうや?」

板前くん「それはないでしょう」

西野嘉高「お前、寿司喰うたことないやろ‥」

板前くん「はい、日本に行った事もありません」

西野嘉高「お前、ちょっとだけシャリ喰わせてくれへん?タダで‥タダでやで‥」

板前くん「はい」


シャリコマがひとつ‥。

なんか酢も砂糖も効きが甘いが‥

まぁ日本でもこのレベルの店はわんさかあるだろう。


板前くん「どうですか?」

西野嘉高「(案外‥)悪くないよ‥(良くもないが‥)」

板前くん「やってけますかねぇ?」


なんで、お前に経営の相談されんなあかんねん‥


西野嘉高「まずは、戸を付けることからやな‥

     それから、カウンター4席では‥どうにもならん‥」

板前くん「ですよねぇ‥^^;」

西野嘉高「まぁ今日のところはこれで良しとしといたろ‥お勘定」

板前くん「6€です。

     いつまでフィレンツェに居てるんですか?

     ホテルはこの近くですか?」


西野嘉高「なんで、お前に、そんな話せんなあかんねん‥」

板前くん「ですよねぇ‥^^;

     また来て下さいね!」


西野嘉高「(日本語で‥)がんばれよ!」

板前くん「ガンバレヨってどういう意味ですか?」

西野嘉高「ガンバレヨってのは‥FORZA!っていう意味や。

     これからも日本人が(騙されて)来ると思うけど

     皆、そう言うてくれはるから‥。

     もし、日本人が帰り際に‥ガンバレヨ(=FORZA)って言うてくれたら‥

     どない言うか知ってるか?」


板前さん「(目をキラキラさせながら‥)どう(日本語で)言うんですか?」

西野嘉高「オマエモナ!って言うねん‥

     ほれ、練習してみ?

     ガンバレヨ!」


板前くん「オマエモナ!」

西野嘉高「日本語上手やん‥

     ちょっと書いとけ‥

     オ・マ・エ・モ・ナ‥やで」

メモする板前くん。


西野嘉高「ほんだらな‥

     ガンバレヨ!」

板前くん「オマエモナ!」

こうして、西野嘉高はホテルに帰り就寝するのでした。

そして後日談。

帰国前日の7日の夜‥今一度、この寿司屋を覗きまして、板前くんに‥

西野嘉高「明日、日本に帰るからな‥

     焼きうどん(案外)旨かった‥って宣伝しといたるわ‥

     ガンバレヨ!」


板前くん「オマエモナ!」


うーん、完璧。

ネタじゃないところが、俺らしいでしょ。






nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。